節約だけが取り柄の平凡なサラリーマンは、どうやって手取り22万円なのに33歳で1億円を貯めたのか?
出世しなくても、昇給しなくても資産を増やしていくためには? 先行き不透明な経済情勢下をしぶとく生き延びるための節約と投資の勘どころを「最強の平凡サラリーマン」に学ぶ!
SMBCコンシューマーファイナンスが今年3月に発表した調査によると、貯金がまったくできていない40代の割合はなんと23.2%に上るという。「老後2000万円問題」が世間を賑わしたことも記憶に新しいが、資産形成に苦慮している家庭は確かに少なくない。そんななか、手取り月収22万円ながら33歳で資産1億円に到達した会社員がいる。都内の教育系企業に勤める傍ら、節約と投資に精を出し、“大台”まで到達した井上はじめ氏。自身を「投資家ではなく、節約家」だと称する井上氏は日頃から節約に余念がない。
「毎日の昼食は職場に持参した食パンとハム、野菜で作ったサンドイッチです。お腹いっぱい食べて原価はたった150円。あと、最近、取り入れた節約だと晩酌ですね。以前は缶チューハイを飲んでいたのですが、スーパーでまとめ買いしたサイダーとコーラに変更。これなら一本30円です」
節約は日々の習慣だけでなく、たまの外食でも徹底されている。
「優待目的で持っている外食関連の個別株がいくつかあるので、贅沢したいときには活用しています。すかいらーくやクリエイト・レストランツ、あとは吉野家ホールディングスも吉野家だけでなく、グループ会社の寿司屋やうどん屋でも使えるのでおすすめですよ」
そんな節約を愛する男が蓄財を始めた契機は大学時代まで遡る。
「『世界の総人口が66億人に』という新聞記事を読んで、人口動態について調べてみると、2050年まで世界人口は増え続けて100億人近くになる見込みだと知りました。人口が増加すれば、それに比例して世界全体で稼ぐお金の量、GDPも増える。このことから2050年まで世界経済は成長を続けると気づきました」
そこで得た確信をもとに社会人となった井上氏は行動を開始する。
「自分なりに調べて、投資に詳しくない僕でもほったらかしでできる投資信託の積み立てが最適だと結論づけました。当時は会社の寮に入っていたので月の生活費は8万円ほど。新卒の給与でも月10万円は積み立てに回すことができました。選んだのは世界経済の成長に乗っかりたい僕の意向に最も合致していた『三井住友TAM-世界経済インデックスファンド』。投資するという感覚よりは、銀行に預けてもお金は増えないので、将来的には確実に増えそうな場所にお金を預けるだけの感覚でした。もちろん不景気のときは世界経済が成長しない期間もありますが、そんな時期でも投資信託を安く購入できるバーゲンセール中だと思ってワクワクしています。好景気や不景気を繰り返しながらも長い時間をかけて世界は成長するものだと信じて疑いません」
手取り22万円でも33歳で1億円を貯めた方法
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