夏日が増えてきた今、エアコンをつける前にやっておきたい4つのポイント

エアコン 5月になって、すでに30度を記録する日を迎えるなど、季節は急に夏モードに入ってきました。さあエアコン冷房の出番といきたいところですが、使い始める前に必ずチェックしないと省エネや健康に影響が出てくるものがあります。ここでは、やっておくべきことや、効果的な冷房の使い方について、4つのポイントを挙げてお伝えします。

クリーンニングをしたことのないエアコンは害だらけ!?

 自宅のエアコンのメンテナンスは、どれくらいの頻度で行っているでしょうか? もし一度もしたことがなければ、エアコンの内部は大変なことになっているかもしれません。エアコンは冷房だけでなく、除湿や暖房なども効率よく行える優れた空調機器です。しかし、メンテナンスを欠かせば内部が汚れ、逆にカビやハウスダストを撒き散らす機械になってしまいます。 エアコンイメージ2 それが、せきやくしゃみ、アレルギーの悪化、ひどい場合には肺炎の原因になるなど、健康被害に結びつきます。また、そのような状態で稼働させることでエアコンの性能が十分発揮できなくなり、光熱費も余分にかかってしまいます。つまり、健康、効率、省エネ、光熱費といったさまざまな面で、エアコンを定期的に手入れすることはとても大切です。  メンテナンスの種類は2つあります。ひとつは、自分でできるフィルターのお手入れ。説明書を見ながら、できれば夏と冬のシーズンの始めと終わりに1回ずつ(年に計4回)、最低でも動かし始める前にやるのがお奨めです。フィルターの掃除は、先端にブラシのついた掃除機などで簡単にお手入れできます。 エアコンイメージ3 もうひとつはエアコン内部の汚れです。この部分の掃除は自分では簡単にはできないので、クリーニング業者に依頼することをお奨めします。時期としては、エアコンを使用し始める前の5月か10月あたりが良いでしょう。どれくらい汚れたら内部クリーニングを依頼すべきかは、使用環境によって変わります。ただ、一般的には2〜3年に一度は依頼した方が良さそうです。

エアコンの「自動お掃除機能」を過信してはいけない

エアコンイメージ4 2年経っていない場合でも、エアコンの吹き出し口に少しでもカビのような汚れが見えたり、フロントカバーを開けて内部の熱交換器が汚れていたら、業者を呼んでクリーニングしてもらうべきです。中でも、ペットを飼っていたり、室内で喫煙していたり、冬によく加湿器を使う家庭などは、フィルターや内部が汚れやすくなるので特に気をつけてください。 「自動お掃除機能がついていれば掃除は不要」と思われる方もいますが、それは誤解です。お掃除機能がついていても、メーカーや機種によってフィルターや内部にホコリがつく頻度が減るだけで、メンテナンスがまったく不要のエアコンはありません。機能を過信するのではなく、定期的に自身で汚れをチェックする習慣を身につけておくのがよいでしょう。  業者に頼んだ場合の料金はどうでしょうか? 一般的な価格は、自動お掃除機能のないエアコンで一台につき1万円前後、お掃除機能のついているエアコンでは2万円前後となっています。少々高いと感じるかもしれませんが、プロの腕によってエアコンは格段にきれいになります。 エアコンイメージ5 昨年5月、筆者の自宅でもエアコンのクリーニングをやってもらいました。すると、思っていた以上にどっさりと汚れが取れました。自動お掃除機能がついていたので油断していましたが、このエアコンを通った空気を吸っていたかと思うと本当に恐ろしいです。 「お金がかかるから」とクリーニング代をケチるのではなく、健康で快適な生活のため、そしてエアコンの性能をフルに引き出すためにも、必要経費と考えた方が良さそうです。
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つけっ放しのほうが省エネになるはもはや常識!?
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