緊急事態宣言が発令されてから早くも1ヶ月が経った。多くの人は、自粛に疲弊しながらも、感染を恐れて外出を控えているのではないだろうか。
そうした中、高円寺の路上で「独り酒闘争」なる闘争に打って出た人物がいた。あくまでも一人で飲酒をするだけだといい、決して集まったりしないようTwitterで呼びかけていた。
しかし5月1日~6日の1週間、高円寺南口には“偶然通りかかった”人々が押し寄せて連日のように乱痴気騒ぎになり、度々警官が出動する事態に。
感染の危険がある中、この宴会を首謀した人物、“革命家”を自称する外山恒一氏を直撃した。
ーー何をやられているんですか!
外山恒一氏(以下、外山):何ですか、いきなり恐ろしい目でニラミつけて。
ーーだってそうでしょう。たしかに外山さんはこれまで、都知事選で原発推進の候補者をホメ殺したり、出馬してもいない選挙戦の最中に選挙カーまがいの街宣車で街に繰り出して善良な市民を混乱させたりとやりたい放題の乱暴狼藉を繰り返してきました。しかし、そうした行動は過激さの中にもユーモアを感じられるものでした。
今回は違います。恐ろしいウイルスの蔓延にみんなが戦々恐々として、感染拡大を少しでも抑えようと不要不急の外出を控えて不自由な生活を耐え忍んでいるというのに、あろうことか外山さんは、わざわざ本拠地の九州から東京まで出張ってきて、高円寺駅前で連日、百人規模の路上宴会を繰り広げているというじゃないですか。不謹慎を通り越して、もはやバイオ・テロです。今度ばかりは許せません。
外山:ほんとは居酒屋を予約しようと思ったのに、どこもかしこも“自粛”とやらで閉まってるんで、路上で飲むしかないんですよ。
ーーいやいや、問題はそこじゃありません。そもそもこんな大変な時期に、屋内であれ屋外であれ、宴会なんか呼びかけること自体が許せないと言っているんです。だいたい外山さんはコロナが怖くないんですか? 感染して死んでもいいんですか?
外山:うーん……とくに怖くないですね。東京都の発表でも、死亡者は「60代以上が9割」という話でしょ。私はまだギリギリ40代ですし、感染しても無症状か、せいぜい1週間ぐらい寝込むだけですよ。
ーーそれはコロナを見くびりすぎです!実際、その発表でも40代の人だって亡くなっているじゃないですか。
外山:そりゃあ死んでしまう可能性もゼロではありませんが、死亡者数は全国でまだ500人ぐらいだし(5/4時点)、1億2000万人のうち500人なんて0.0004%(5/9現在の死亡者約600人では0.0005%)、60歳未満だとさらにその10分の1になるわけです。そんなの交通事故とか、あるいは他の病気で死ぬ確率よりはるかに低いでしょう。
ちなみに世界人口約80億人で死者が現時点の30万人足らずということで計算しても、死亡率は0.004%以下です。森喜朗サンも心強い発言をなさっていたじゃないですか、「最後までマスクをつけずに頑張りたい」と。私も森サンを見習って、今回まだ1度もマスクなんて女々しいものはつけてないです。
ーーあの人もその後あっというまにマスクつけ始めましたよ! それに自分さえ死ななきゃそれでいいという話でもないはずです。自分が軽症や無症状でも、他人に感染させてしまう可能性をどう考えているんですか? 外山さんがウイルスを媒介したせいで誰かが亡くなったりして、責任が取れるんですか?
外山:おっ、始まりましたね。結局その道徳的脅迫に負けて、みなさん“自粛”させられてしまうんです。その結果どうなります?
Fラン政府の間違った“対策”を追認して、みんなで“自粛”してれば問題が解決するような幻想に浸って、事態がどんどん悪化していくのを放置することにしかなりません。