外出自粛が要請される中、繰り返される「不要不急」な中身のない会見<「100日で崩壊する政権」・2日目>

もっとも「不要不急」なのは何なのか?

 安倍晋三総理大臣は全国の学校への一斉休校を要請した2月29日の内閣総理大臣記者会見以降、3月14日、28日と新型コロナ関連で3度の記者会見を行なっています。 2月29日の会見では、大手メディア5社(朝日新聞、テレビ朝日、NHK、読売新聞、AP通信)の質問しか受け付けず、まだ多くの記者が挙手する中、一方的に会見は終了する始末。しかも、プロンプターに表示される官僚作成の答弁を読むだけに終始する姿は、現在コロナ禍で目にする各国のトップと比べてその稚拙さが際立って見え、「官僚作文朗読会」と揶揄する声もありました。  しかも、その内容たるや、感染者数やそれを取り巻く医療サイドの状況の定量的データを示したり、今後のビジョンを打ち出したり、国が指導力を発揮して、感染拡大防止のために業務停止させて休業補償をばっちり行うとか宣言したりするでもなく、単に「お願い」とか「ワンチーム」とか「これまでにない発想」とか具体性に欠ける「なんとなく」な言葉を連発するだけの代物。2回目、3回目も回数だけ増えたけど新しい情報もなし! こんな会見のために密室に記者をひしめかせるとは、逆にクラスタ作っちゃうんじゃないかとさえ思えるものでした。

「不要不急の自粛」要請のなか行われた首相会見

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「官僚作文朗読会」
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100日で崩壊する政権

漫画だと笑えるけど、これ、ほぼ「現実」です