ここ数年、キャンプシーンが盛り上がりを見せ続けている。
便利なアウトドアグッズも増え、キャンプの楽しみ方があらゆる方向に広がっている時代。もはや普通のキャンプ場では面白みがなく、満足できないキャンパーたちが次に求めるのは“エクストリームキャンプ”だ。
崖に吊るしたテントでキャンプをする海外キャンパー 提供:イナガキヤスト
「日常に疲れて癒やしを求めるため、より自然豊かな環境で野営っぽさを好むキャンパーが増えました」と語るのは、遊休地をキャンプ場として提供するサイト「ExCAMP」を運営する塚崎浩平氏。
「出勤前に山登りや合コンをしてユニークさを競うエクストリーム出社や、従来の技をより豪快にアレンジしたエクストリームけん玉のような“エクストリーム○○”が一時期話題になりましたが、アウトドア業界でも一風変わった型破りなレジャーを求められるようになったのです」
では、上級キャンパーたちにはどんなキャンプが人気なのか。
「日本ではサウナテントで“ととのう”ことを楽しむ河原キャンプや水上いかだキャンプが好まれています。海外では、崖の上や水中、ジャングルの中など『ここキャンプ場か?』と思うような極端な場所でキャンプを楽しんでいる人たちもいますね」
テトリスのように荷物を積み上げた写真をSNSに投稿する上級キャンパー 提供:イナガキヤスト
また、SUVの荷台にテトリスのように規則正しく道具を積み込み、その美しさをSNS上で競うキャンパーや、自己所有の土地をキャンプ場にしてしまうキャンパーもいるという。
「ExCAMPでは、乗馬体験ができる牧場キャンプや朝のお勤め体験ができる“寺ンピング”など、プラスアルファの要素がついたキャンピングを提供しています。従来のキャンプよりも非日常的な世界を味わえるエクストリームキャンプ。今年はさらに需要が高まるでしょう」
<取材・文/週刊SPA!編集部>