「15年間、月間ベースで負けなし」伝説のトレーダー、その手法を語る

 日経平均は平成最後の4月相場で2万2000円を回復したものの、その後下げ調子。米中衝突で主要通貨も下げ基調。買えば儲かる金融商品はまず見当たらない。こんな状況で稼ぐには売りしかない。下げ相場でも稼ぎ倒すカラ売りマスターたちの手法を魂に刻むべし!

Mr・Hilton氏

前日の半値・オプション行使価格などから相場の節目を見極めよ!

 ’04年から日経225先物取引を始めてから現在に至るまで、「15年間、月間ベースで負けなし」という驚異の成績を誇るMr・Hilton(以下、ヒルトン)氏。日経225先物のデイトレードの世界では誰もが知るレジェンドだ。 「当初は個別銘柄のトレードもしていたのですが、成績は今ひとつでした。おまけに、銘柄選別が大変です。苦労して自分で調べて『この銘柄はいいぞ!』と思った銘柄を買うと、情が湧いてしまって手放せなくなったりもする。すると、売り時を逃してしまいがち。それで、ふと気づいたんです。『それなら、日経先物でいいじゃん!』と。個別銘柄の取引のために、常に日経平均の動向を予測していたんです。指数の上げ下げなら、特段、情も沸きません(笑)」  ヒルトン氏が得意とするのは日経225先物の「売り」。そこには人間の心理が大きく関係しているからだという。 「日経平均株価の値動きには、上昇よりも下落のスピードのほうが早い傾向があります。つまり、下げ局面のほうが短い時間で利益を上げやすいんです。人は『勝ち』に対しては我慢できずにすぐ利益確定したくなるのに、『負け』に対しては我慢できてしまう心理が働くもの。おそらく、『もうすぐ反発するから』と含み損を増やしてしまった経験は誰にでもあるでしょう。だから、本格的に下げ始めると、投げ売りが発生して下落のスピードが増す。売りには利益を伸ばしやすいというメリットがあるんです」

サポレジ表を作って節目を頭に叩き込む!

 そんなヒルトン氏の手法は、極めてシンプルだ。最大のポイントは、先物価格の値動きの中に表れる「節目」を見極めること。その「節目」を一目で把握するため、ヒルトン氏はほぼ毎日「サポレジ(サポート&レジスタンス)表」を作成している。その一例が下の表。この表には、①前日の値動きの半値、②日足の移動平均線(5日、25日、75日など)の位置、③チャート上にあいた窓(前日の終値と当日の始値の差)、④価格帯別出来高、⑤日経225オプションの権利行使価格などの節目がすべて記載されている。

<ヒルトン氏が毎朝更新する「サポ&レジ表」>前日の値動きの半値、5・25・75の日足の移動平均線が位置する価格帯、チャート上にあいた窓(前日の終値と当日の始値の差)、価格帯別出来高、日経225オプションの権利行使価格などが一目でわかるように作成

 日経225オプションは、日経平均株価をある価格で「買う権利」と「売る権利」を売買する金融商品。それぞれ最終的な決済期日と、その権利を行使する価格(権利行使価格)が定められている……などと難解なことはさておき、「権利行使価格が日経225先物の節目になるというのが重要なので、その価格さえ把握しておけばOK」(ヒルトン氏)。ちなみに、権利行使価格は2万円、2万125円、2万250円、2万500円といった具合に、125円刻みで設定されている。  サポレジ表の作成が終われば、トレードの準備は完了。あとは先物価格の動きとサポレジ表の節目を見ながらトレードを進めていくことになる。
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節目タッチからの逆張りで「売りマスター」を目指す!
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