ラッパー・呂布カルマが学習塾で働いて悟った「絶対に売れる方法」<ダメリーマン成り上がり道#19>
脱サラを果たし、現在はMCバトルの主催者を本業としているMC正社員の連載『ダメリーマン成り上がり道』。その第19回は、引き続きラッパー・呂布カルマとの対談をお届けする。今回は呂布カルマが塾の教室長として働いていた時代に「同じことをミュージシャンがやったら絶対に売れる」と感じた成功法則の話だ。
MC正社員(以下、正社員):「呂布さんは働きながら音楽活動をしている時期も長かったと思いますけど、その時期はやっぱり時間はなかったですか?」
呂布カルマ(以下、呂布):「今よりなかったですね」
――忙しいなかでどうやってモチベーションを保っていたんでしょうか?
呂布:「逆にモチベーションは高かったかもしれないです。足掛けのつもりで学習塾に就職して、サラリーマンをしていた時期もありましたけど、常にタスクに追われて頭が回っている状態で、それは悪くはなかったというか。少しだけしかない空き時間でも『いま曲を作らなきゃ』と創作意欲が高まっていました。音楽活動が忙しくなり、塾の仕事は物理的に時間がなくなって辞めましたけど、そんなに悪い仕事ではなかったです」
正社員:「塾ではどんな仕事をしてたんですか?」
呂布:「僕は教室長っていって、教室のマネジメントや進路相談をしていましたね。生徒と面接をして入塾させるのも僕の仕事でした」
――同僚の方は呂布カルマの音楽活動を知っていたんですか?
呂布:「社員は知っていましたけど、バイトの人や生徒には言っていなかったですね。まあ反社会的な感じなので、『ウチの先生こんなことやってるよ』と生徒が親に言って、親がそれを見たりしたらよくないし。辞める直前に打ち明けました」
正社員:「塾で働いていたのはいつまでですか?」
呂布:「3年前はまだやってましたね」
――であれば、業界ではかなり名前も広まっていた時期ですよね。
呂布:「いや、言ってもそんなに知っている人はいなかったですね。業種によると思います。教育系にいく前に、一回不動産の営業をしようと思って、一日体験もしたんですけど、そのときに3人の社員に『呂布カルマさんですよね?』と言われて。やっぱり教育系とかは真面目な人が多いし、塾に来てるコたちも真面目なんで、知らないんだと思います」
――そうなんですか。塾で担当されていたのは中学生とかですか?
呂布:「個別指導塾だったので、小中高生がいて、先生たちは大学生という感じでした」
――高校生や大学生だと知っている人は多そうな気がしますけど。
呂布:「いや、みんな真面目でしたからね」
正社員:「サイファーに来るヤツとかは塾に行ってないからな、絶対」
呂布:「ヒップホップなんて知ったら勉強するモチベーションなくなっちゃいますからね。トラップとかは絶対聞かない子供たちです」
塾の教室長として働き進路相談も担当
生徒が真面目なので音楽活動はバレず
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