業績好調銘柄の押さえ方【達人推奨の10倍株】

2012年末から続くアベノミクスによる上昇相場は現在も継続中。しかし、この上昇相場に乗り遅れ、指をくわえて眺めているだけしかない人も多いはず。今から参入するのでは遅いのか? いや、そんなことはない。これから仕込んでも、まだまだ上昇余地十分のお宝株がマーケットには眠っている! そんな10倍期待株がこれだ!!

上昇相場の波に乗り遅れるな!

和島英樹氏

和島英樹氏

「老舗のキッコーマンが好調で今の良い状態がそのまま続けば、さらなる株価上昇も望めそうです」  そう力強く話すのは、ラジオNIKKEIの記者、和島英樹氏だ。その読みどおり、キッコーマン株は昨年初来高値を更新中と絶好調。何が要因なのか? 「消費税8%の影響で国内はマイナス決算でしたが、しょうゆ文化が世界に浸透したこともあり、今や同社の売り上げの7割は海外が占めています。そして、こちらは増収増益と絶好調でした。海外シフトに加え、為替が円安なのも功を奏していますね。PERは39倍と少々高めの数値ですが、上昇基調なので買いでいいでしょう。地合いは決して悪くないですから」  また、岩谷産業、鉱研工業も買い判断で問題ないという。 「岩谷産業は昨年7月にチャートに火がつきましたよね。理由はもちろん、燃料電池自動車の報道があったから。12月にもトヨタ自動車から一般向けの販売が開始されました。水素ステーション配備は国策と言ってもよい、’15年も株価は上昇するでしょう。ボーリングマシンの鉱研工業は当初、減益の予想だったものの海外の売り上げがよかった。完成工事高が大幅に増加したことにより、売上高は昨年の第2四半期に比べ13.5%も増加しました。結果的に通期の業績は上方修正されて株価も伸びたわけです。東京外環道やリニア中央新幹線など、今後もトンネルのボーリング工事が多発するというストーリーは変わりません。株価は引き続き上昇と見て問題ないです」  ’15年話題の銘柄を保有し、10倍株になるのをじっくり待ちたいところだ。

’15年以降の本命はバイオ関連に妙味アリ!?

 堅調な成長銘柄もいいが、ここはやはり10倍株の特大ホームランも狙いたい。和島氏はバイオ株に注目と言う。 「11月25日に再生医療新法が施行されました。これは画期的な法律で、これまで日本の新薬は認可が下りるまで非常に時間がかかった。そのため、日本の創薬ベンチャーは研究開発のスピードで世界からかなり後れを取っていたんです。しかし、今回の施行でそのフェーズが劇的に短くなりました」  そんな状況で出てくる銘柄は? 「筆頭はタカラバイオです。免疫細胞の再生医療を行っていますが、実現できればガンの治療法に、“放射線を当てる”、“切る”、“薬を飲む”以外の4つ目の“免疫細胞”という選択肢が生まれる。こちらは今後に期待して長期的なバイ&ホールドでもOKです。そのほかでは、リプロセルやオンコセラピーサイエンスですね。基本的に“創薬”を行っているところが、新薬承認までの時間が早くなり、収益化のプロセスが早くなる。創薬ベンチャーは、これから10倍株の夢が見られる銘柄だと思います。とはいえ、期待感ゆえ値動きも激しいので注意も必要です」  不老不死は人類の夢。バイオという夢を買って大きく資産を伸ばせ!
キッコーマン

日本のみならず世界のしょうゆ文化をリードするキッコーマン。国内の消費量が落ちこんでも当分は安泰だ。画像は同社ホームページより

【キッコーマン】(東1・2801) 2922円/1000株 最低購入金額:292万2000円 目標値:3500円 買い時額:2800円台 損切り:2700円台 【グラフ】はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=19048 しょうゆメーカーとしては最大手で国内シェアは約3割。現在は海外の売上比率が高く、北米での和食人気を追い風にして業務用のしょうゆが非常に伸びている。国内は消費増税によるマイナスがあるが、高価格しょうゆの「いつでも新鮮」がCM効果や商品拡充で生産数は増加している。通期では最高純益を更新しており、年初来高値も更新中。上昇トレンドにあるときは、素直に乗るべし キッコーマン【鉱研工業】(JQ・6297) 774円/100株 最低購入金額:7万7400円 目標値:1000円台 買い時額:700円台 損切り:600円台 【グラフ】はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=19049 地下資源工事用掘削機械で有数のトップメーカー。トンネル工事のボーリングマシンには必ず関わる。圏央道やリニア着工により工事受注の見込みは十分。加えて地熱発電などの温泉開発工事施工も行っており、脱原発関連の銘柄でもある。ボーリング機器関連は国内が新規投資や更新需要が活況であるのもポイントだ。機械本体や部品販売も好調なので、今後の業績にも期待して持ち続けていたい 鉱研工業【リプロセル】(JQ・4978) 782円/100株 最低購入金額:7万8200円 目標値:1万円 買い時額:700円台 損切り:600円台 【グラフ】はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=19050 今後のバイオ銘柄の中心となりそうなiPS細胞関連。リプロセルはiPS細胞の研究試薬や創薬支援、臨床検査事業を手掛けている。山中伸弥教授の京大や東大とも共同研究契約を締結している。幹細胞製品などは需要増。研究は進んでいる模様だが、技術スタッフの増強などで赤字幅が拡大したりというネガティブな事情もある。創薬が完成すれば医学的にも株価的にも非常に夢が持てる銘柄 リプロセル【岩谷産業】(東1・8088) 864円/1000株 最低購入金額:86万4000円 目標値:1200円 買い時額:800円台 損切り:700円台 【グラフ】はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=19051 産業・家庭用のガス専門商社。LPガスでは首位を誇っている。’14年12月からいよいよ燃料電池車が発売され、その燃料供給のための水素ガスステーションが全国100か所に増えるが、そのうちの20か所を岩谷産業が担当。水素ガスステーションが利益貢献するのはまだまだ先だが、国策なので報道されたときに大きく株価は上昇するかも。液化水素の第4工場を’17年度にも建設予定となっている 岩谷産業【タカラバイオ】(東マ・4974) 1580円/100株 最低購入金額:15万8000円 目標値:1万円 買い時額:1600円台 損切り:1500円台 【グラフ】はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=19052 創薬ベンチャー。遺伝子研究試薬や理化学機器の販売で挙げた利益を遺伝子治療研究に当てている。バイオ関連銘柄にしては数少ない黒字を維持しながら開発を進めている銘柄。iPS細胞から心筋細胞を大量に製造する方法の確立がNEDOの研究委託事業に採択され、’15年度中に心筋細胞の商用製造を開始することを目指していると発表。基本はバイ・アンド・ホールドがオススメの銘柄 タカラバイオ【オンコセラピー・サイエンス】(東マ・4564) 477円/100株 最低購入金額:4万7700円 目標値:5000円 買い時額:500円台 損切り:400円以下 【グラフ】はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=19053 がん治療ワクチンを柱としている創薬ベンチャー。先ごろ、がんワクチンに関する論文を発表し注目を集めた。今後、副作用のリスクが非常に低い製品の開発に期待がかかっている。大手製薬企業とも開発提携を結んでいる。業績は赤字ではあるものの若干の改善傾向にあるのも吉。協和発酵キリンに導出しているアルツハイマーの薬は欧州で臨床1相に移っているのもポイントとなっている オンコセラピー・サイエンス【和島英樹氏】 日経ラジオ社情報制作局マーケット情報部解説委員。ラジオNIKKEIの人気番組『ウィークエンド株!』パーソナリティーも務める ※株価、最低購入資金は12月1日終値。チャートはすべて6月2日から12月1日までの日足チャート ― 2015年爆騰必至の極秘10倍株36連発【2】 ―
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