小川淳也議員による根本大臣不信任決議案趣旨弁明を悪意ある切り取り編集で貶めたNHK

小川淳也議員

小川淳也議員(衆議院インターネット審議中継より)

※3月8日 国会審議映像を加えて更新

1時間48分にわたる渾身の演説

 3月1日の衆議院本会議。根本厚生労働大臣の不信任決議案が野党より提出され、この間の統計不正問題を先頭に立って追及してきた小川淳也議員(立憲民主党・無所属フォーラム)が、1時間48分にわたる渾身の趣旨弁明を行った。  その内容は「衆議院インターネット審議中継」より、録画で確認できるほか、国会パブリックビューイングでも趣旨弁明の全体を字幕つきで公開した。 ●【字幕つき映像】3月1日衆議院本会議 根本厚生労働大臣不信任決議案趣旨弁明 小川淳也議員(立憲民主党・無所属フォーラム)#国会パブリックビューイング  さらに筆者はその演説の全文を下記に文字起こしした。 ●【文字起こし】小川淳也議員:根本厚生労働大臣不信任決議案趣旨弁明(2019年3月1日衆議院本会議)  また、小川議員自身も、「本会議で言及した部分」、そして「時間切れだったが最も訴えたかった最終盤」をブログで発表している。  演説の文字起こしに、筆者が独自につけた見出しを並べると、下記の通りとなる。どういう内容だったか、おおよそのところをご理解いただけるだろう。 ****** (1)決議文 (2)統計への不信 (3)根本厚生労働大臣の指導力の欠如 (4)理由の第一:初動段階における指導力の欠如 (5)理由の第二:真相究明に至る判断力の欠如 (6)理由の第三:被害者救済に向けた取り組みにおける適格性の欠如 (7)理由の第四:実質賃金公表への消極姿勢 (8)理由の第五:国会における答弁能力の欠如 (9)安倍総理の任命責任 (10)内閣総理大臣の責任:統計への官邸の不当な介入 (11)部下への責任転嫁 (12)トップの部下に対する評価が、組織の体質を決め、職員の行動倫理を変えていく (13)組織が揺らいでも、社会は揺るぎないものになる (14)何が都合がよいか、悪いか、を基準とした言動の先に待つもの (15)総理秘書官の越権行為 (16)GDPのかさ上げ (17)GDP推計の基礎となる一次統計の見直し (18)統計への政治介入 (19)統計への信頼回復のためには (20)消費増税 (21)幼児教育の無償化 (22)ワーキングプア世帯を直撃する消費増税 (23)最大の闘いの対象は、国民の諦め (24)安倍政権による言葉の粉飾 (25)国民は、どこへ連れて行かれるのか (26)民のかまどを憂う思いを (27)結論:真に国民の負託に応えるために、私たちに求められるのは、国民に対する信頼 ******

小川議員を映しつつ、彼自身の言葉を一言も紹介しなかったNHK

 この小川議員の趣旨弁明演説を同日3月1日のNHK「ニュースウオッチ9」は報じたが、その報じ方は、あまりにひどいものだった。悪意ある編集により、小川議員はあたかも、政権を皮肉り、無駄に水ばかり飲み、いたずらに時間をつぶして喜んでいる礼儀知らずの議員であるかのように紹介された。そして、自民党議員の反対討論は、その小川議員の行為を諫めるものであるかのように報じられた。  以下にその「ニュースウオッチ9」において、趣旨弁明演説とそれに対する自民党議員の反対討論がどのように紹介されたか、文字起こしして見ておきたい。  あとで改めて説明を加えるが、最初に注意を促しておきたい。小川議員の演説は確かに映像で紹介された。しかしそれは冒頭部分だけで、統計標語を皮肉ったネット上のパロディを紹介した場面だった。小川議員自身の言葉は、一言も、ただの一言も、紹介されなかった。
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「ニュースウオッチ9」による悪質な印象操作報道
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