ネット株投資で着実に利益を出すための、「ネット株手帳」の作り方

ネット株手帳

筆者が自作した「ネット株手帳」

敢えて手書きで「ネット株手帳」を作ろう

「ローリスク、ミディアムリターン」を目指す、「石橋を叩いて渡るネット株投資術」(石橋攻略)では、短期取引を目的にしています。そのため、足元の基本的な株価指標の動き、例えばダウやシカゴ日経先物、日経平均などの毎日の動向、ドル円相場の動きなどはしっかり把握しておく必要があります。 「石橋攻略」ではその具体的な方法として、ネット株手帳を作って自ら手書きで記入することを勧めています。手書きで記入することで毎日の株価関連の指標が頭の中にインプットされ、相場観を養ううえで効果的です。ネット株手帳は2部構成になっていて、1部は毎日の株価情報、2部は損益の記入です。私は市販のノートを利用しています。

7つの株価情報を厳選して、毎日記入

 最初に、株価情報の記入の仕方について説明します。まず、1ページを8区分に分割します。8区分の項目に何を記入するかについては順次説明します。ページの最上部に9月、10月などと取引月を記入します。  8区分のいちばん左側は日付欄です。日付欄は取引のある月曜日から金曜日までの5日間が1つの単位です。商いのない土日は外します。土日を入れると空白部分が多くなり、連続性が失われてしまうからです。  また国民のための祝日は日米で違うので、それぞれの祝日名を記入します。例えば2018年9月3日(月)はレイバーデー(労働者の日)で米国は休日。一方、9月17日(月)は敬老の日で日本が休日です。米国が休日でも日本市場は通常通り開いているケース、逆に日本が休日でも米国市場が通常通りなど、日米だけでもかなりの違いがあります。  日付欄の右隣は、NYダウの前日比(ドル、終値比)、その右隣にダウの株価(ドル、終値)を記入します。ダウ欄の右隣は、NY市場が終わった時点でのドル円相場。その右隣がシカゴ日経先物(円、終値)欄です。  その右隣から日本に移ります。シカゴ日経先物欄の右隣は日経平均終値の前日比(円)。「前日比100円高、50円安」などと記入します。その右隣が午後3時に終了した日経平均終値(円)を記入する欄です。その右隣、つまり8項目目は午後3時頃のドル円相場欄です。 「石橋攻略」では日付欄を別にした7つの指標をしっかり把握しておけば十分だと思います。情報は多ければ多いほどよいのは当然ですが、時間的制約と効率、費用対効果などを勘案すると、このくらいが適当であると考えます。  7つの指標の中には、米国でいえばダウ以外の株価指標、ナスダックやS&P500種が含まれていません。特に情報関連銘柄の多いナスダックの動向は日本の情報関連企業にとっては気になる情報です。もちろんカバーする余裕がある人はカバーする方が良いでしょう。  さらに10年物国債の利回り(金利)も重要な指標です。しかし前述のように、効率を考えて割愛しました。「石橋攻略」ではNYの株価3指標のうち、ダウの動きだけを見ておけば十分です。  同じような考えから、アジア・欧州関連の株価指標も割愛しました。上海、フランクフルト、ロンドンの株価、ユーロ円相場なども重要な指標なので、余裕があればチェックしたいところですが、わざわざ手書きで書き入れるほどの必要性は認めません。  時差の関係で欧州市場のさまざまな動きは、日本が深夜の間に大西洋を渡ってNY市場に反映されるので、ネット株手帳には欧州情報を記入しなくても、大きな影響はないと判断しています。
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手書きで書き込めば相場観が養われる!
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