「荒野行動」、「アズレン」が大ヒット。中華ソシャゲはなぜ強いのか?
2019.02.09
「安かろう悪かろう」から「高コスパ」へと進化を遂げてきた中国製品。HUAWEI問題をはじめとする米中貿易戦争のあおりで、日本でも再び評判を落としかけているのはもったいないかぎり。今こそフェアに評価したい、中国の良品を厳選して紹介する!
『パズドラ』や『モンスト』が大ヒットを記録してからはや数年。国内のソーシャルゲーム市場は1兆円を突破している。この市場に参入してきたのが「中華ソシャゲ」だ。
「中国メーカーのすごいところは、人海戦術による短期のゲーム開発。大ヒットゲームの後追いタイトルは、国内メーカーよりも速いテンポでリリースされています」(『ゲームラボ』編集長・若尾空氏)
リリース1周年を迎えた『荒野行動』は日本国内での累計売り上げが約308億円と、今、最も注目される中国発タイトルだ。パソコンで大人気の韓国発バトルロワイヤルゲーム『プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ(PUBG)』と非常によく似ているが、実は本家PUBGを外でも気軽に遊びたいというニーズから誕生したもの。パソコンよりも低スペックなスマホで本家並みの迫力が楽しめる。
「同じく人気タイトルの『アズールレーン』も、コンセプトはあの『艦これ』と同じ。これも、艦これをパソコンだけではなく、どこでも気軽に遊びたいというニーズから誕生したもので、本家もようやく危機感を感じたのか、Androidのみスマホ対応となりました」
この機動力の高さこそチャイナの真骨頂。さらに、中国では長年、日本のアニメやゲームメーカーの下請けを担ってきたため、日本人にウケるイラストを提供する技術も向上している。下請けに甘んじていた中国メーカーの逆襲が、今本格的に始まろうとしている。
ソシャゲ界を中華タイトルが席巻中!
1
2
ハッシュタグ