民泊ははたして害悪なのか? 民泊経営者でもある筆者がその問いに反論する
民泊運営に関する連載を始めて以来、筆者は無数の罵詈雑言をネット上で浴び続けてきた。今回はそうした声について、個人的ではあるが反論を述べていきたい。
「民泊がDV被害者を救える可能性がある」ことを指摘した回に寄せられたコメントを見ると、「迷惑な外国人を泊める時点で終わっている」というのがあった。
筆者に寄せられた反論の一部
何度でも強調する通り、我が家に「迷惑な外国人」が泊まったことは一度もない。そんなのが来たら、迷惑するのは筆者本人ではないか。三年半続けて、さらにン千万円のローンを組んで人生を賭けてまで続けているこの事実こそが「迷惑」ではない何よりの証拠である。
「どんな理由でも民泊反対」もはや論理でかなわないと思ったのか知らないが、社会貢献に反対というのは、話にならない。反対するなら、理由と代案を出すのが当然だ。こんなコメント自体が社会の害悪であることに気付いてもらいたいものだ。
「当事者のメリットだけではダメです。そこに、社会貢献があってこそ、成り立つものであり、雇用と納税をしてくれないと他のホテルや旅館の邪魔な存在でしかありません」
本当にDVシェルターが稼働したら社会貢献ではないのか。そして、毎回チェックアウトのたびに清掃業者を入れており「雇用」はそこで生まれている。そして筆者は毎年確定申告の際に民泊の収入も全て記載して納税している。だいたい、脱税行為をしながらこんな場所で公に書き、銀行のローンを組めるはずがないではないか。一体、このコメント主は筆者が何種類の納税証明書を銀行に提出したか知っているのだろうか。
「こんなヤツの文章を買う馬鹿がいるのか?」はい。少なくとも25万人いる。これで話は終わりである。事実が全てを物語っている。筆者はフェイスブックの自己紹介で「友人申請は本を買った人のもののみ受け入れる。私と友人になるにはお金が必要です」と断言している。にもかかわらず、友達は増えるばかりで減ることがない。
「仮に持ち家であっても、地域は反対する」
完全に間違いである。
筆者はすでに隣三軒に挨拶回りを終え、自治会長と町内会の班長を自宅に入れ、全て見せている。ちなみに、町内会の班長は筆者と同年代の消防署員だが、DVシェルターの構想を話すと全面的に賛成してくれた。ウソだと思うなら、実際に筆者の家に泊まり、近所に聞いてみてはどうか。