「恋愛体質」な女性は愛人に向いていない理由<現役愛人が説く経済学65>

ただでさえリスクの高い愛人業において恋愛感情はご法度

 皆様、あけましておめでとうございます。東條才子です。OL業の傍ら、今年も「副業としての愛人ビジネス」に勤しんで参りたいと思います。  さて年のはじめということで、気分新たに「愛人ビジネス」についてお伝えして参りましょう。  愛人ビジネスを展開していると申しますと、どんな百戦錬磨の恋上手な女が出てくるかと思われる方もいらっしゃいます。が、私自身は恋愛経験がそこまで豊富じゃありません。むしろ「恋多き女」と呼ばれるようなタイプとは反対で、どちらかというと冷めています。情熱的な恋をするタイプではないのです。  若い頃はホステスの経験もありますが、愛人ビジネスを始めるまでは不倫すらしたことがありませんでした。「奥さんのいる人と恋愛してはいけない」という、ごく一般的な感覚を持っていたのです。  この感覚は今も持ち合わせております。好きになったら相手が既婚者であろうが関係ない、とは全く思いません。が、皮肉なことに、色々あって愛人ビジネスを始めた結果、こうした「世間的な感覚」こそ愛人ビジネスには重要だと気づいてしまったのです。  例をあげてご説明いたしましょう。  私の友人(26)は、仕事で知り合った10歳上の男性と不倫をしています。彼には奥さんと子どもがおりますが、友人は彼のことが大好きで、「いつか離婚してくれるはず」と信じています。  私から言わせれば、独身で将来は幸せな家庭を築きたいと願っている友人が、奥様から訴えられても仕方のない不倫関係を続ける意味が分かりません。奥様が怒鳴り込んできたり、慰謝料を100万円以上、請求されたりするケースもあるのです。人様の結婚生活を破壊してまで恋愛感情を貫こうとすると、面倒なことが多いわけです。  なぜ友人は、そこまでのリスクを冒してまで既婚者と交際し続けるのか。聞いてみたところ、「好きだから」といいます。それ以上でもそれ以下でもないというのです。  彼女は以前から恋愛体質で、結婚願望も強い方です。「好きになった相手とは一対一の関係になりたい。浮気されたくないし、独占したい」「好きになったら、結婚も視野に入れたい」というと分かりやすいでしょうか。ごくありふれた感覚かもしれませんが。
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独占欲は仕事のモチベーションにはならない
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