視覚化で「空っぽ」ぶりがよくわかる安倍総理答弁の異常さ<短期集中連載・2018年閣僚答弁プレイバック3>

参院インターネット審議中継より
本記事では安倍総理の黄信号(質問の復唱、質問の背景を説明)に注目して、具体的に2つの答弁を見ていきたい。
「ケチって火炎瓶」を延々と解説する総理
「これ、あの、今、あ、委員が、あー、例として挙げられた件でございますけれども、いずれにせよ、この件はですね、有罪判決が下っているわけでありまして、被疑者は処罰されたものでありまして、私どもは、これ被害者でございます。そして、えー、資料の4を読んでおられましたが、それは、この、えー、有罪判決が下った人物、この下った人物は恐喝をしですね、これは、私どもだけではなくて、えー、あの、様々な、そういう、えー、過去も指摘されているわけでございますが、その人物がですね、こう言っていたということを紹介をして頂いたんだろうと、えー、思うわけでございまして、私は一切こういう恐喝には屈しなかった中において、先方がですね、えー、私が寝ている、車庫というご指摘がございましたが、私の家自体、私も妻も寝ていた家屋にですね、火炎瓶を投げ入れたわけでございまして、えー、投げ入れさせたわけでありまして、暴力団にたい、暴力団に依頼をして、そういう行為をさせたわけでありまして、えー、そういう、向こう側からのですね、えー、いわば、恐喝ゆすりには私は一切屈しなかったから、このようなことが何回か起こったわけでございますが。幸いですね、えー、この首謀者も、えー、捕まり、えー、これは判決が下り、処罰がなされたと、いうことだろうと、えー、思うわけでございまして、これはむしろ、私が関わりがあるということでは全くなくてですね、私は一切の関わりを断ってきた中において、発生した事件であるわけでございます。そして、既に判決が下り、本人は処罰されているということでございます。」
見ての通り、真っ黄色(=質問の背景や経緯をダラダラと説明)だ。
すでに山本太郎議員が質問の中で説明した事件や裁判の経緯を改めて説明しているだけである。もし安倍総理が国会を伝えるテレビ番組の解説者であれば、この発言は自然だったかもしれない。だが、当然ながら安倍総理は解説者ではなく答弁者である。時間稼ぎのために解説者の皮を意図的に被っているとしか考えられない。
この答弁を受けて、山本議員はこのように締めくくっている。(動画の6分50秒~)
「はい、判決が下り、処罰が下された、我らは被害者であると、確かにそういう判決です。あの、その方向性で裁判につながっていった話だと思うんですけれども、私が話しているのは、その前の話なんです。自分達が応援している陣営、これを有利になるために、相手陣営に対して選挙妨害をするように発注をしたと、(中略)そのような仕事、いわば汚れ仕事を堂々と発注できるような人間が、この国の総理であり、そして、このバクチを解禁するということにおいて、それをしっかりと、暴力団員と関わらないようにするねっていうことの監視役、その総元締めであるカジノ監視委員会を任命する立場にあるなんて、笑い話でしかないですよ。現実なんですから、悲劇でしかないですね。」
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