韓国名門女子校で不正。教師が自分の娘の点数を操作し学年1位に。保護者の怒り爆発
東京医科大が入試で女子受験生に対して一律に減点していたというニュースが大きく報じられた。
文部科学省の前局長の息子の裏口入学問題から端を発したがこちらの方がより大きな問題へと発展し「日本の恥」は全世界に報じられた。医大が平然と行っていた男女差別に医者を志す女子学生のみならず日本で生きる多くの女性の嘆きや憤りの声が広がっている。
大学受験は人の人生を左右する一大事である。入試によって公正に合否が判断されるべきなのを、不正行為や男女差別によって決まるなどあってはならない。
お隣韓国の大学受験はと言うと、すでに知られているとおり日本よりも熾烈だ。パトカーで試験会場に向かう受験生の姿が日本でも度々報じられている。
その大学受験にも関わってくる名門女子高で起こった不正疑惑に韓国国民は怒りをあらわにしている。
「双子の姉妹、同時に全校一位」で試験問題流出疑惑が出ている韓国ソウル市カンナム地区にある淑明女子高等学校を警察が5日家宅捜索した。
ソウル市教育庁が特別監査後に物的証拠が確認出来なかったとして捜査を依頼した事でこれに至った。この事件に対する保護者たちの憤りはこの学校の問題だけではなく今や公教育全体に対する不信にまで及んでいる。
ソウルの水西(スソ)警察署はこの日午前10時から淑明女子高等学校の校長室と教務室などを家宅捜索した。警察は捜査官15人を投入し定期試験問題流出疑惑の関連資料を探した。
午後には教務部長の自宅も家宅捜索した。これは先月31日市教育庁から監査資料を受け取り警察が捜査に着手してから5日目の事だった。
国民請願掲示板によって世間が知ることになったこの事件は教育庁の監査と学校側の説明が繰り返されるたびに社会的な関心が高まっていった。
この学校では先月教務部長のA氏が2年生になる自分の娘たち(双子)に試験問題を流出したという疑惑が浮上しソウル市教育庁が特別監査を実施した。A氏の二人の娘は1年生の頃は各々59位、121位だったにも関わらず2年生1学期は全校1位になった。
定期試験の問題を管理する試験担当教師が授業などで席を外した場合はA氏が単独で試験問題を見ることが出来たとして、教育庁は試験問題流出の蓋然性があると見た。
学校側はこのような監査結果を受け入れられないとして再審議を要請すると明かしたのだ。
学校側は「教務室は教師40人が一緒に利用する。教務部長が単独で試験問題を見るような環境ではない」と明かした。
また姉妹はいわゆる「内申重視」で一生懸命勉強し音楽・美術・体育など他の生徒が軽視する科目において点数が高かったと説明した。
この説明は保護者の怒りを買った。ある保護者は「音楽・美術・体育を頑張って全校1位になったなんておかしいにも程がある。この地域では内申競争が激しく勉強が出来る子はどの科目もおろそかにはしない」と言った。
保護者たちは先月30日から毎日夜8時に正門前で『内申不正アウト』『淑明女子高 内申壟断事件糾弾』と書かれたプラカードを掲げ抗議集会をしている。これに近隣の学校の保護者も加勢していて、インターネットサイト『マウム(心)カフェ』を中心に応援する保護者も増えている。
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