「気持ち悪い……」社会にあふれる二次元キャラの性的表現、「最適解」はどこにある?<北条かや>
北条かやの「炎上したくないのは、やまやまですが」【その34】
ツイートは2018年9月10日現在、8591RTと拡散されており、賛否両論を巻き起こしている。 女性とみられるアカウントからは、「こういうものを目にする度に感じてきたザワザワの正体が今になってようやくわかった気がする。救われた」とか、「私もラノベは好きですが、最近のはエロい表紙と揶揄されて嫌な思いをしている」など、いわゆる過剰な「萌え絵」に不快感を示す意見が寄せられた。 シュナムル氏は彼女たちに同調し、「エロ表現」が女性に抑圧的なメッセージを送っていると警鐘を鳴らす。 「男に置き換えれば股間の性器だけ異様に巨大に描かれたイラストが氾濫してるようなもんだけど、そういう男にとって不快なものは平積みされてない。身体を性的に誇張されて描かれ、『お前の身体はお前のものではない、我々に性的に欲望される客体だ』という抑圧を受けて育つのは女の子だけ。理不尽だろ」(ツイートより) ああ、分かる。女性の身体をやたらと性的に描くコンテンツはこの世に死ぬほど溢れているし、そのたびに私は、自分の身体が「男から性的に欲望される客体でしかない」というメッセージを感じて胸がざわつく。 そういうメッセージをみすみす受取りたくないがために、女性タレントが若さと色気で場を沸かせるたぐいのバラエティは決して見ないし、男性向けのグラビアや、性的記号にまみれた二次元キャラの氾濫は見て見ぬ振りをする。そこここで消費される女性たちが、自分と重なって見えて辛いからだ。 「お前も女として、男性の性欲を喚起しなければ社会から認められないぞ」というメッセージに、ずっと怯えてきた。きょう書店で娘が心底嫌そうな顔で「お父さん、これ気持ち悪い…」と指さした光景。自分の属する性別の体が性的に異様に誇張されて描かれ、ひたすら性的消費の道具として扱われる気持ち悪さは想像できるし、それを子供の眼前に公然と並べる抑圧はほとんど暴力だよなと改めて思う。 pic.twitter.com/YO2kVt6PYh
— シュナムル (@chounamoul) 2018年9月8日
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