猛暑・熱波は日本だけではない! イラクでインドでロンドンでフィンランドで、世界中で異常な猛暑

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グリーンランドの氷山の分離はここ100年で急増。7月12日には高さ100mの巨大氷山が発見され、津波の危険から住民が避難 写真/EPA=時事

 北陸地方の大雪、西日本豪雨、連日の猛暑など、今年に入って異常気象が頻発している。実は、それは世界でも同様で、その大きな要因には「地球温暖化の進行」があった!

熱波・猛暑で今世紀末には世界の4分の3の人々が“死の脅威”に直面!?

「これまで経験したことのない、命に危険があるような暑さ。一つの“災害”と認識している」  7月23日、気象庁気候情報課の竹川元章予報官は臨時会見を開き、この夏の猛暑についての警戒を呼びかけた。同日、埼玉県熊谷市では、国内観測史上最高の41.1℃を記録。しかもこの暑さは「8月以降も続く可能性がある」(気象庁)という。熱中症による搬送者数は全国で2万2647人で、うち65人が死亡した(7月16~22日)。 「この猛暑は、地球温暖化の影響もあるのか」と気象庁に問い合わせると、「長期的なトレンドとして日本と世界の平均気温が上昇していること、今後もさらなる猛暑が起き得ることは確か」と答えた。  熱波に襲われているのは日本だけではない。中東との文化交流を行う「PEACE ON」代表の相沢恭行さんは「イラクの暑さが年々酷くなっている」と話す。 「もともと世界有数の暑い国で、40℃を超えることは珍しくなかったのですが、このところ50℃を超えるようになってきました。つい先日も南部の都市バスラで、53.9℃という凄まじい暑さを記録。イラク戦争後のインフラ整備が進んでいない現地では、自家用発電機を使えない貧困層は冷房を使えません。電力不足に憤る人々のデモを治安当局が弾圧、死傷者も出ました。猛暑が治安情勢にも影響しているのです」(相沢さん)  ’15年の熱波で2500人以上の死者を出したインドは、今年も熱波が深刻だ。北部ラクナウで日本語学校の校長を務める星野恭子さんはこう語る。 「今年は例年より気温が高く、道路のアスファルトも溶けて変形しています。バラック小屋に住むラクナウの貧困層の人々は、扇風機や冷房も使えない状況。今年は猛烈な砂嵐で小屋が吹き飛ばされ、直射日光を避けることができなくなってしまいました」  今年のインド、パキスタンは「歴史的な熱波」で、4~5月から各地で50℃超えが連日続いている。また、メキシコ、クウェート、アルジェリアなど、世界各地の都市でも50℃を上回ることが珍しくなくなってきている。
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北極圏フィンランドなのに33.4℃
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