高金利の新興国通貨でスワップを獲り、なおかつ下落相場でも利益を生む秘策とは?

ラマポーザ南アフリカ副大統領

【実業家出身の南アフリカ新大統領の手腕に期待!】南アフリカでは経済停滞の戦犯とされたズマ前大統領が辞任した。今後はラマポーザ新大統領の財政再建手腕に注目したい 写真/AFP=時事 AA/時事通信フォト

 難易度の高い相場だからこそ、ほぼ放置でも確実に稼げる手法がオススメ。マイニング、積立投資、スワップ狙いなど、寝ながらお金が増える全手法を一挙紹介する!

下落相場でも利益を生み、スワップももらえるSLの逆ポジション

 程度の差はあっても、高金利の新興国通貨はどれも下落トレンドにある。スワップは取れても、含み損が膨らんでいくのが悩みの種だ。そこで、買いと同時に売りポジションを持つ「両建て」なら、下落で利益が出るので損失をカバーできそうに思えるが……。  現実には高金利通貨をショートすると、ロング時に受け取るよりも高いスワップを支払うことになってしまう。そこで「SLの逆ポジション」という驚きの秘策を実行しているのが、9年前からトルコリラと南アランド、NZドルの3通貨でスワップ狙いの投資を続ける大魔王バーン氏だ。 「スワップ狙いのポジションに含み損が出る円高局面では、他の対円の通貨ペアでも円高が進んでいることが多い。そこで、ユーロ/円の売りポジションを持っておけば利益を出すことができます」  現状、ユーロ/円はEUのマイナス金利政策の影響で、買いでスワップの支払いが発生している。売りの場合はFX会社にもよるが、わずかなスワップを受け取るかゼロで済むので、スワップを支払うことなく、両建てのリスクヘッジが可能なのだ。バーン氏は、日本円換算した高金利通貨の買いポジションと同じ金額のユーロ/円をショートしている。 「ユーロ/円を機動的に利益確定することで、高金利通貨の含み損の打撃をやわらげて、スワップを積み上げながら相場の回復を待っています。この手法で、多い年には100万円のスワップを受け取っています」  ’18年はトルコリラの下落が進んで含み損が膨らんだが、ユーロ円も大きく下落してヘッジ効果を発揮し、全体では10%程度のプラスだという。
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スワップと為替差益の両獲りを狙え
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