アルゼンチン代表、もがき苦しんでの予選突破。メッシが陥る「王の孤独」
ámbito』電子版が「マラドーナ、アルゼンチンの勝利のゴールに取り憑かれた歓喜」と題して彼の写真を掲載した。
また、現地スポーツ紙『Olé』は表題に「神様は我々と一緒にいてくれている」と記して勝利に浸る選手の姿を報じた。
その歓喜の理由も無理はない。なにしろこの日に至るまでアルゼンチン国民の心中は穏やかなものではなかったからだ。
アルゼンチンがクロアチア戦で敗退した時に、スペインのアトレティコ・デ・マドリードの監督ディエゴ・シメオネ(愛称チョロ)が彼の信頼しているヘッド―コーチのヘルマン・ブルゴス(愛称モノ)に語った内容がメディアに漏れて公になった。チョロは嘗てアルゼンチン代表のキャプテンを務めた選手で、監督になっても優秀な成績をこれまで築いている。
そのチョロがモノに次のように語っているのだ。
“「今日、(アルゼンチン代表に)起きたことは残念だが、最近4年間アルゼンチン代表に起きていたことだ。無秩序とフロントそして指導陣のリーダーシップのなさだ」”
“「チームは方向を失っている。今日プレーしたのを初戦の強くないアイスランド戦でやるべきだった。そして反対に、アイスランド戦で臨んだ布陣でクロアチアと戦うべきだった」”
“「行きつくところ、(勝敗において)最も大事なのは選手で、我々も選手だった。だからそうだというのが分かる。しかし、それは60%がそうで、90%ではない。というのは、敗戦を監督が背負うことになった時は、それは選手のそれよりもより最悪となるからだ。というのは監督がすべてに関与するからだ」”
まるでアルゼンチン代表のサンパオリ監督の采配振りを揶揄しているかのような発言の最後に、チョロは代表のキャプテン、メッシについてこう尋ねたのだ。
“「メッシはとても良い選手だ。というのも並み外れた選手に囲まれているからだ。モノ、質問するけど、普通のチームの為だったから、どっちを選ぶ、メッシかロナウドか?」”(参照:「442」)
チョロ(シメオネ監督)はいずれアルゼンチン代表の監督になるはずだと言われる人物である。しかし、巷ではメッシが代表選手としている限り、代表の監督になることを望んでいないと言われている。理由は、メッシーがチームにいる限り、彼の為にチームを編成しなければならないからである。バルセロナはメッシの為に、グアルディオラ元監督はサミュエル・エトウ、イブラヒモビッチ、ダビッ・ビーリャとメッシの直接のライバルになる選手を放出した。
一方のロナウドはどのチームでも一人で活躍できる能力をもっているということなのである。レアル・マドリードであれ、ポルトガル代表であれ、また彼を囲む選手が誰であれ、彼一人で得点に結びつける脅威を対戦チームに与え、実際に得点している。
ラテンアメリカのサッカー界の両雄、ブラジルとアルゼンチン。その一方の雄アルゼンチンがロシア・ワールドカップのリーグ予選を通過できない可能性が濃厚となっていたが、26日の対ナイジェリア戦2-1で勝利し、辛くも第一次予選通過した。
試合を終えて直ぐのアルゼンチンでは、同日の午後に現地紙『
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