「野党は災害よりもモリカケか」批判の大いなる欺瞞。決算委員会延期を拒んだのは自民党
その提案を却下し、予定通り開会を決めたのは政権与党である自民党だ。 この決定に際し、著述家の菅野氏はこのようにツイートしている。今日午後、総理と要求があれば全大臣が出席する参議院決算委員会が予定されていますが、震災復旧への影響を懸念して、代表の指示で国対委員長を通じ「延期」も含めて参議院自民党に提案しましたが、「予定通り」開会とのことです。質問予定の風間委員には震災関連の質疑を。 https://t.co/urKbNCX4hZ
— 蓮舫・立憲民主党 (@renho_sha) 2018年6月18日
“今日の決算委員会を流さないの、ようは「森友とかで追求してくる野党を『地震の最中に!!!不謹慎な!』とあしらうため」なんだろう。だったら日程変えたらええだけの話。会期延長きめたんやし。” 政府与党は今国会の会期延長を決めたばかりだ。震災対応を第一に考えているのであれば決算委員会の日程を変えればすむ。現に震災対応を重視した野党側からはその提案も出ていた。しかしその提案を政府与党が蹴ったのであれば、野党としても予定通り決算委員会に臨むしかない。今回の決算委員会の議題は、平成28年度予算の決算だ。となると当然のこととして、平成28年に国有地売却が行われ、国庫の平成28年度歳入となった懸案の森友学園への国有地払下げ問題が議論されてしかるべきであろう。野党側も以前から用意していた材料を出し、追及するのは当然のことだ。 案の定菅野氏の予想通り、自民党の長尾たかし議員は以下のような言葉をツイートしたというわけである。今日の決算委員会を流さないの、ようは「森友とかで追求してくる野党を『地震の最中に!!!不謹慎な!』とあしらうため」なんだろう。
— 菅野完事務所 (@officeSugano) 2018年6月18日
だったら日程変えたらええだけの話。会期延長きめたんやし。
“災害よりもモリ・カケ、ですか。 情けない・゜・(ノД`)・゜・。 今回の震災で多くの課題が見えたのですが、それよりも優先することがあるのですね。” 予想通りといえば予想通り過ぎる反応である。 長尾たかし議員といえば、右翼団体・日本青年協議会(日本会議の運営母体)のメンバーであった過去を公表し、その会長であり日本会議事務局長の椛島有三を今も「尊敬する」と公言する、“言わばまさに”安倍政権極右化路線の信奉者でもある人物だ。安倍政権の狙い通り、世論操作を忠実に遂行する様はわかり易すぎるほどわかり易い。 野党側は委員会の日程変更を提案していたこと。上記のような状況を踏まえてなお、与党サイドがその申し出を却下したこと。それらを一切に報じずに、あたかも野党側が委員会を強行して「モリカケ」を追及したかのように報じる政権よりメディア。そして却下したはずの自民党議員から長尾敬議員のような声。いったい誰が震災を「利用」していたのか? よく考えてみるべきだろう。 <文/HBO編集部>災害よりもモリ・カケ、ですか。
— 衆議院議員 長尾たかし (@takashinagao) 2018年6月18日
情けない・゜・(ノД`)・゜・。
今回の震災で多くの課題が見えたのですが、それよりも優先することがあるのですね。https://t.co/HFNgul75k4 https://t.co/HFNgul75k4
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