カリスマヘッドハンターが教える「社員がすぐ辞める会社に共通する特徴」
ヘッドハンターとして、これまで7000人以上のキャリア支援に携わってきた高本尊通です。
現在は、どこも採用難だと言われていますから、社員が辞めてしまうことは、経営にとって大きな痛手となるでしょう。今回は、私が関わってきた数多くの会社のことを振り返りながら、人材が辞めない会社の共通点についてお伝えしたいと思います。
社員が辞める理由はさまざまですが、そのひとつには、自分の将来のキャリアパスが見えにくくなっていることが挙げられます。「自分はどこに向かおうとしているのだろう」「このままでいいのかな……」そうした疑問が生じることは当然のことです。このときに大切なのは、そうしたタイミングで会社が個人と向き合える環境を持てるかという点です。
人材が辞めにくい会社は、マネジメントと社員の対話を重視しています。社員の不満を受け止めたり、新たな提案を検討したり、あるいはビジョンを共有したりと、対話を重ねることで、社員の気持ちをつなぎとめておくことができます。
対話の重要性が高まっていることは、最近の人事評価制度の変化にも現れてきています。一時期、「MBO評価」と呼ばれる人事評価制度を、多くの企業が導入しました。MBO評価とは、自ら目標を設定し、半年や1年ごとに目標の達成状況を評価するという手法のことですが、最近はアメリカを中心に、MBO評価を見直す企業が増えてきました。
たとえば、2016年にはアメリカのGE(ゼネラル・エレクトリック)が、それまでの人事評価制度をやめたということで話題になっていました。人事の目標は、人にマルバツをつけて評価することではなく、育成してパフォーマンスを上げることであり、過去の人事評価制度は目的に合わなくなってしまったということなのでしょう。
人が辞めにくい会社に共通する姿勢とは?
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