相場格言の「戌笑い」どおりに高騰が見込まれる優良銘柄4選

 バブル崩壊後の最高値を26年ぶりに更新した日経平均株価。巷では3万円台も見えてきたという声もチラホラ聞こえる。そこでこのバブルに乗り遅れないための注目銘柄を事情通が大選出。ラストアベノミクス号に乗り遅れるな! inuinu

相場格言は「戌笑い」。’18年相場は「スニーカー」でスタートダッシュ!

 干支にちなんだ相場格言では「申酉(さるとり)騒ぐ」とあり、’17年の酉年は文字どおり、トランプ米大統領就任、韓国政変・北朝鮮リスク台頭、突然の衆議院解散と与党大勝利、日経平均は26年ぶり高値でバブル崩壊後の戻り高値更新と騒ぎまくった1年だった。 「’18年、’19年は『戌(いぬ)笑い』『亥(い)固まり』、そして東京オリンピックイヤーの’20年は「子(ね)繁栄」。げんを担ぐならば、向こう3年間の相場はかなり期待できそうな言葉が並んでいます」  そう話すのは、兜町で日本の株式市場を20年以上見続けてきた株式ジャーナリストの竹中博文氏。 「’18年は2月に平昌冬季五輪があり、6月にロシアでサッカーワールドカップが開催されます。スポーツに関心が向くなかで、日本のスポーツ庁はスポーツ参画人口の拡大を通じて国民の健康増進を図る官民連携プロジェクトを展開。具体的な施策の一つとして、『スニーカー通勤』など歩きやすい服装を推奨するキャンペーンがスタートする予定です。どこまで浸透するかは不透明ですが、クールビズの先例があるだけに、思惑は十分。アキレスやアシックスなどのシューズメーカー、シューズ素材を提供する東邦レマックなどはビジネスチャンスになりそう。なかでも業績堅調なヒラキは株価も割安で相場的にも新鮮さが漂います。将来的には東証1部への市場変更も材料となってきそうです」  このほか、’18年に活躍が期待できる個別企業は多数。 「アルファポリスは、自社のコンテンツとして生まれた短編連作小説『居酒屋ぼったくり』のテレビドラマ化が決定しています。また、東宝と事業提携し絵本・児童書での書籍・映像化も検討中。人気の相場テーマ『自動運転』『ICカード』『仮想通貨』で新展開が期待できるソルクシーズなど、’18年の“出世株の卵”は業績見通しも極めて明るいですね」 【竹中博文氏注目銘柄】 ●ヒラキ(東2・3059) 売買単位 100株 現在株価 1248円 目標株価 2700円 PER 9.75倍 PBR 1.07倍 配当利回り 1.60% 低価格で靴を中心に衣料・日用品のネット・カタログ販売。スニーカー特需を享受へ。今3月期は前期比28%営業増益に上方修正を発表済み。12期ぶり過去最高益を射程に ●レッグス(東1・4286) 売買単位 100株 現在株価 854円 目標株価 1500円 PER 20.14倍 PBR 1.97倍 配当利回り 2.22% 企業のマーケティング支援を展開。日本郵便と緊密。バンダイナムコグループのバンプレストと居酒屋チェーン養老乃瀧と業務提携して「映像居酒屋 ロボ基地」を展開へ ●アルファポリス(東マ・9467) 売買単位 100株 現在株価 1749円 目標株価 2800円 PER 30.26倍 PBR 2.09倍 配当利回り 0% ネット小説・マンガのWebコンテンツ・プラットフォーム、電子書籍販売を展開。今3月期営業利益は前期比2.8倍に増額修正済み。作品が’18年春にテレビドラマ化決定 ●ソルクシーズ(東1・4284) 売買単位 100株 現在株価 823円 目標株価 1600円 PER 20.84倍 PBR 2.23倍 配当利回り 0.61% 仮想通貨のシステム構築、クレジットカードのIC化、豊田通商と組んだ自動車自動運転の需要を取り込み、利益2ケタ伸長。今12月期当期利益は10年ぶり最高益更新へ ※株価などのデータは11月23日の終値 【竹中博文氏】 株式ジャーナリスト。金融証券専門誌を経て現職。株式情報と企業情報の両面から切り込む情報通で、推奨銘柄がマーケットで話題になることが多い 取材・文/エンスパ日本株取材班 ― 日経平均3万円時代の勝ちきり方 ―