ビットコイン&仮想通貨――今さら聞けないQ&A

※本記事は昨年12月時点の情報です。2018年1月26日、仮想通貨取引所大手のコインチェック社による暗号通貨「NEM」の不正流出の疑いが発覚する前に執筆されたものですので、その点にご注意のうえ、ご自身の判断で投資してください。(2018年1月27日 HBO編集部)  右肩上がりの上昇を続けるビットコインを中心に、仮想通貨は大盛況。ほんの数か月で資産100倍超を成し、億万長者の仲間入りを果たす者も少なくない。どうやったら、今からでも稼げるのか? ノウハウを凝縮してお届けしよう。 bitcoin2

ネット上の資産管理は大丈夫?

 価格も高騰し、億り人までも輩出する仮想通貨市場。しかし「怪しいのでは」「本当に大丈夫なのか」など新技術と新興の市場への疑問は、尽きない。  まずはネット上での資産管理における安全性について。取引所へのハッキングなどで資産が消失する可能性はないのだろうか。 「お客様から預かった仮想通貨のデータが消えてもっとも困るのは、取引所なので何重にもセキュリティ対策を講じています」  コインチェックCOOの大塚氏はそう断言する。我々ユーザーが取引所に預けた仮想通貨のうち、オンラインにあるのは、ほんの数%。銀行の金庫に現金すべてが置いていないのと同じ仕組みで、97%ほどの資産はオフライン環境で厳重に保護されているという。  とはいえ、そう簡単に信じられないのが人の常。「マウントゴックス事件もあったじゃないか」と反論したくなる向きもいるだろう。 「マウントゴックス事件」とは、’14年に当時渋谷に拠点を置く取引所のマウントゴックス社から500億円近いビットコインが消失し、経営破綻した事件。一時はサイバー攻撃との噂もあったが調査の結果、会社内の業務上横領と判明した(現在、公判中)。この事件によってビットコインへの世間の心象は一時悪化したものの、ブロックチェーンの技術自体には、破綻がなかったことが明白となった。  取引所のハッキングはさておき、仮想通貨でもっとも気をつけなくてはならないのは、取引所のIDとパスワードの管理だ。 「他のサイトとの使い回しをしない、他人が類推できるものは使わないこと。これは大前提とするべき。最近ではフェイスブックのアカウントでログインする人も増えていますが、もしそれが誰かに盗まれてしまうとアカウントに紐づいたすべてのサービスのパスワード情報が漏洩してしまうので注意が必要です」(前出の大塚氏)  また二段階認証も欠かせない。IDとパスワードに加え、その都度生成されるワンタイムパスワードを入力しないと口座にログインできない仕組みだ。 「二段階認証は多くの取引所で採用されていますが、中には初期段階では設定されておらず、自分で設定メニューから『利用する』にチェックを入れる必要がある場合も。ワンタイムパスワードはメールで受け取らずに、Google Authenticatorなどスマホ認証アプリを使うのを推奨します」(仮想通貨を題材にした著書もあるライターの高城泰氏)  仮想通貨への懸念材料を払拭し、資産管理のリテラシーを確認したら、いよいよ仮想通貨トレードの始まりだ。
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ビットコインから始まる真のIT革命