エクアドル政府、保護中のアサンジ氏にカタルーニャ問題について「黙ってろ」と厳命
elTriangle』の見出しは<「エクアドルはアサンジに黙れと命じた」>とストレートな表現そのものである。
エクアドル外務省は、”アサンジの最近のカタルーニャに関しての発言は、スペインの現在の領土保全を支持するエクアドル政府の姿勢を代表したものではない。また、他国の内政を干渉しないことが同政府の姿勢である”ことを強調した。 また、同外務省はアサンジが今後も同大使館に滞在することを容認するとした上で、同氏はエクアドルの外交関係に影響を及ぼすような発言や活動は控えるべきであり、エクアドルとスペインとは歴史的そして文化の繋がり、及び相互の尊重に基づいた関係で結ばれているのであるという声明を発表した。(参照:「El Periodico」)
エクアドル政府は、以前から今年5月に新しくエクアドルの大統領に就任したレニン・モレノも、アサンジのハッカーとしての活動には同意しないが、同氏の大使館での滞在はこれまで通り容認する意向であることを表明し、アサンジに対して寛容な対応をしてきた。にもかかわらず、今回エクアドル政府がアサンジに注意を促すことを決めたのには以下のような経緯があったからである。
そもそも、ラホイ首相のスペイン政府は、エクアドル政府に対し、カタルーニャの独立を支持表明するアサンジの活動に反対してたびたび協力を要望していた。
しかし、それ以上にスペイン政府関係者内でも、アサンジがカタルーニャ問題以外に、米国の大統領選についても口を出すことについて不快感を抱く人が増えていたのだ。
モレノ新大統領がアサンジの在英エクアドル大使館での滞在許可を更新したのは国際法及び亡命についての国内規約に照らし合わせての原則に基づいて、同国が外交上において約束したことは守るということで同氏の滞在更新を決定したものだ。しかし、9月下旬に、大統領があるインタビューの席でアサンジが亡命者として守るべきことを幾分か犯しているということを吐露したのである。そこで、アサンジに国内及び国際政治について首を突っ込まないように要請したのだ。(参照:「El Pais」)
さらに、エクアドル前外相のフランシスコ・カリオも、アサンジが亡命者という立場にありながら容認できない振舞いをしていると批判していた。外相と国連の人権問題についての事務局長を歴任したホセ・アヤラ・ラソも、アサンジの振舞いから、大使館の滞在に終止符を打つべきだという考えを表明していた。(参照:「ABC」)
在英エクアドル大使館に5年前から滞在するウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジに対し、エクアドル政府は現在のカタルーニャのことに関して口出ししないよう促したことが11月22日付でスペインとエクアドルの主要紙で報じられた。、更にラテンアメリカの一部の報道メディアでもそれが明らかにされた。
各紙の中でも、エクアドル電子紙『募るアサンジの発言への不満
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