実は便利? 通帳だけで出金できる地方銀行

ATM

On and On / PIXTA(ピクスタ)

 偶数月の15日は年金の支給日、この日はご年配の方が銀行やデパートに多く見られます。  福岡市内にある都市銀行に年金を引き出しに来たおばあちゃんが強い口調で「通帳だけでお金ば、おろせんと?」とATMコーナーにいた女性の行員に質問していました。  その女性行員は「印鑑はお持ちですか?」「通帳のみではATMでお引出しできません」と回答、おばあちゃんを窓口まで案内していました。  福岡に出張していた私は、郵便局(ゆうちょ銀行)は通帳のみでも出金できることは知っていました。このおばあちゃんは郵便局と勘違い? しているのではないか、通帳で預金も引き出せると思っているのでは? と感じました。  それから数年後、福岡に転勤が決まり、公共料金の支払専用口座を開設するため、福岡の地方銀行に行き、驚愕の事実を知ってしまいました。  銀行のATMのサービスが地域によって異なることを初めて知ったのです。

福岡県にある地方銀行や第二地銀では通帳出金が当たり前だった!?

 口座開設してから数日後、キャッシャカードが書留で送付され、さっそく銀行のATMコーナーで預金を引き出すことにしました。  ATM画面の【預金引出】の取引ボタンを押下後、カード又は通帳を入れてくださいとの案内が出たので、持参していた預金通帳を挿入したら、【暗証番号】4桁を入力してくださいの画面になり、カードを入れようとしても入らず、そのまま暗証番号を入力後、預金を引出しました。  地元出身の女子社員に通帳だけで出金できたことを話したら、「知らないの?常識よ」と言われましたが、他府県出身の先輩に話を聞くと ・福岡と佐賀、長崎等の銀行は通帳での出金ができるが、大分や熊本の地方銀行ではできなかった。 ・九州地区の一部には、通帳を持ち歩く習慣があるのではないか?  とのことでした。いろいろ調べると全国的には少ないですが、北部九州全域(九州地区の一部)や千葉県、三重県、広島県で通帳での出金ができる事がわかりました。  数年前のおばあさんが言っていた「通帳だけでお金ば、おろせんと?」の背景をようやく理解することができました。
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通帳の印紙代って誰が払ってる!?
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