「このハゲーーーッ!」薄毛対策は原因別に行わなければ効果がないと判明

男の三大悩みの一つである薄毛対策で、本当に効果を出す方法が明らかに

 男の悩みの定番といえば「薄毛」です。アデランスが1997年から行っている調査によれば、日本人男性の薄毛率は1293万人。5人に1人は脱毛に苦しめられている計算になります。  しかし、いざ育毛を始めようとしても、情報が多すぎで何が正しいのかわからないのが現状でしょう。「ノコギリヤシが効く」「ビタミン配合のローションで毛が生えた」「頭皮マッサージで血流を上げればフサフサに」など、どれが本当に効くのかサッパリわかりません。  その結果、怪しげなヘアサロンで多額のローンを組まされ、ウン百万をつぎこんだあげくにペンペン草も生えないような状況もしばしば。悪徳業者が多い美容業界のなかでも、育毛ほど魑魅魍魎の多い世界は他にありません。  しかし、結論から言ってしまえば、科学的に効果が認められた育毛法は3つしかありません。 ・ミノキシジル ・フィナステリド ・低出力レーザー療法  育毛に興味がある方なら、いずれもおなじみの手法でしょう。ミノキシジルは血管の拡張作用を持つ成分で、フィナステリドは薄毛の原因とされる酵素をブロック。低出力レーザーは近年になってアメリカ食品医薬品局が認可を出した手法で、やはり頭部の血流を上げる作用があります。  それでは、以上の3つのテクニックは、具体的にどれほどの効果があるのでしょうか?  2017年7月、カナダのニューファンドランド・メモリアル大学が、おもしろい論文を発表しました(2)。過去に行われた育毛実験のなかからデータの質が高い23件を選び出し、実際にどれだけ育毛に役立つのかを精査したのです。いわゆる「メタ分析」と呼ばれる研究法で、科学的な信頼性が高い内容になっています。  具体的にチェックされた育毛法は以下のとおりです。 ・男性:ミノキシジル5%と2% ・女性:ミノキシジル2% ・低出力レーザー療法 ・フィナステリド1mg(男性のみ)  当然ながら、「効果がない」とされた育毛法は、データ選別の段階で除外されています。つまり、この時点で、育毛シャンプーやローション、マッサージ、鍼治療といった方法は、すべて金を出すだけムダだと判断されたわけです。
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