中国人シングルマザー投資家が確実に儲けてきた超攻撃的な投資手法とは?

投資のリスクを抑えるのに有効なのが「分散投資」であり、その際、どんな投資対象にどれだけ投資するか「ポートフォリオ」が重要になる。そこで、勝ち組投資家の知恵が隠されたポートフォリオを一挙公開する!

【不動産保有 アグレッシブ型】不動産でディフェンスし株と商品先物で攻める

中国人シングルマザー投資家が確実に儲けてきた超攻撃的な投資手法とは? ディフェンスの面をケアしたうえで、余ったお金でアグレッシブに攻める――。  8年前に訪日し、現在都内の中華料理店でアルバイトとして働く中国人女性、麗麗さん(仮名)も、そんな分散投資でコンスタントに利益を出してきた個人トレーダーの一人だ。 「20代の時に金融関係の仕事をしていた父の影響で中国株を始めました。『中国では必ず不動産バブルが起きる。だから、キャッシュや株よりも不動産を安全資産として持っていないさい』というのがお父さんの口癖でした」  麗麗さんは、いわゆる中国沿岸部の中間層出身だ。上海近郊に住んでいた20年前に結婚。それを機に地元に150万円のマンションを購入したのが投資の世界に入るきっかけだったという。 「バブルでマンションの値段は3年で500万円にまで値上がりしたのですぐに売却し、それを元に’07年に再び1500万円のマンションを購入しました。離婚して子連れで日本に来てからもローンは支払っていたのですが、今は完済して人に貸しています。不動産以外での本格的な投資は、’12年に日本で出会った元銀行員の台湾人カレ氏と25万円ずつ出し合って日本株を中心に買ったのが最初です」  その後、程なくカレ氏は台湾に帰国したが、残された麗麗さんは、生活費、子供の塾の費用などを賄うため、昼間は中華料理店で働き、日本の勉強もかねて主に日本株中心にトレードを続ける。 「給料は25万円だけど、中国にあるマンションは今6500万円まで値上がりしたし、その家賃収入が月8万円程度入ってくる。運用を始めてからは、最初50万円あった資産は現在プラス400万円くらい。日本株、中国株、あとは、金と銀、たまにコーンなどコモディティの先物も売買しています。日本のことを知る勉強になるから楽しいし、銘柄選びは五輪も控えているのでソフトバンクやアルソックなど将来性のある企業を狙うことが多い。あと、私は株は最大3銘柄までしか保有しないルールでやっています。絶対に生活費には手をつけないようにしているのです」

麗麗さん(仮名)のポートフォリオ

不動産:40% 日本株:15% 中国株:15% コモディティ:10% 現金:20% 「成長力が見込める会社」というキーワードを元に勉強しながらトレードを楽しむ麗麗さん。ただ、分散投資の割合を俯瞰で眺めると、かなりディフェンシブの面で配慮された「守り」の構成になっている。加えて、MAX3銘柄までしか保有しないという株の運用も、「3~4か月で銘柄を入れ替えるようにしている。金は常に持っているのですが、これは私が中国人だから金が好きなんです(笑)」と話す

賢人のポート3か条

・運用の下支えは「不動産」 ・日本株の運用は日本の勉強 ・構成見直しは3~4か月に一度 【麗麗氏(仮名)】 素人中国人トレーダー。都内で中華料理店に勤務する傍ら、祖国・中国に不動産を所有し、中国株と日本株を駆使しながら資産運用中。毎月の家賃収入もあり手堅い ― 勝ち組投資家のポートフォリオ大公開 ―