7月のお得な優待株――厳選8本勝負
2017.07.11
今や上場企業の30%以上が実施している株主優待。ブームが続きその優待品も多岐に渡るなか、“本当に得する”優待銘柄を達人が厳選ピックアップ!彼らが銘柄を選ぶ際の基準、狙い目など“優待戦術”についてもまとめているので、要チェック!
権利確定する優待銘柄が少ない7月だが、隅田川花火大会の鑑賞券やガーデニング用品のカタログギフト、精肉詰め合わせの優待など面白い優待が揃っている
【ジャパンミート(東2・3539)】
「肉のハナマサ」など専門性の強いスーパーを展開。100株で2000円相当の生肉関連商品が届く。「ボリュームたっぷりで驚きます。昨年は冷凍鶏肉2kgなどが届き、その量がSNSで話題になった銘柄」(人気優待ブロガーのともさん氏)
株価 1988円
単元株数:100株
優待月:7月末
配当利回り:1.01%
優待利回り:1.01%
PER/PBR:21.55倍/2.54倍
優待対象最低投資額:19万8800円
【不二電機工業(東1・6654)】
社会インフラ分野の電機制御機器メーカー。優待は100株で500円分のQUOカード。「地味なQUOカード銘柄ですが、年2回ですし、3年以上保有で優待額が2倍に。配当も年32円予想と高配当」(ともさん氏)
株価:1367円
単元株数:100株
優待月:7月末、1月末
配当利回り:2.34%
優待利回り:0.73%
PER/PBR:40.11倍/0.79倍
優待対象最低投資額:13万6700円
【丸千代山岡家(JQ・3399)】
「ラーメン山岡家」など北海道、北関東を中心にラーメンチェーン店を展開。100株でラーメン無料券2枚。「以前は640円まででしたが、優待拡充により1000円代のラーメンも選択可能になりました」(アナリストの谷山歩氏)
株価:1224円
単元株数:100株
優待月:7月末、1月末
配当利回り:1.14%
優待利回り:3.50%
PER/PBR:14.42倍/1.91倍
優待対象最低投資額:12万2400円
【タカショー(JQ・7590)】
プロユースからホームユースまでガーデニング用商品を幅広く提供。選べるカタログ、オリジナルカレンダーがもらえる。「ガーデニング好きにはうれしい優待。ガーデン交流会の招待券も抽選でいただけます!」(有名優待ブロガーのぱんだ氏)
株価:426円
単元株数:100株
優待月:7月20日、1月20日
配当利回り:2.35%
優待利回り:-%
PER/PBR:19.37倍/0.72倍
優待対象最低投資額:4万2600円
【丸善CHIホールディングス(東1・3159)】
丸善と図書館流通センターの経営統合により’10年設立。優待は全国の丸善、ジュンク堂書店で使える商品券1000円分。「本好きなら重宝する優待です。購入金額も安いため、狙い目ではないでしょうか」(ぱんだ氏)
株価 348円
単元株数:100株
優待月:7月末
配当利回り:-%
優待利回り:2.87%
PER/PBR:35.80倍/0.94倍
優待対象最低投資額:3万4800円
【バルニバービ(東マ・3418)】
「GARB Tokyo」など全国でレストラン、スイーツショップを展開。100株で2000円分の食事券もしくはオリジナル商品が届く。「長期保有でメンバーズカードの発行やイベントへの招待など面白みのある優待」(谷山歩氏)
株価:2537円
単元株数:100株
優待月:7月末、1月末
配当利回り:0.59%
優待利回り:1.58%
PER/PBR:30.01倍/5.28倍
優待対象最低投資額:25万3700円
【東京楽天地(東1・8842)】
映画興行の老舗。株主カードの貸与、直営劇場での映画招待券0.5シート(映画3本分)がもらえる。「直営劇場は錦糸町のみですが、錦糸町には飲食の優待が使える店が多いので合わせて楽しめます」(“カリスマ優待主婦”と呼ばれる夕刊マダム氏)
株価:560円
単元株数:1000株
優待月:7月末、1月末
配当利回り:1.07%
優待利回り:1.93%
PER/PBR:30.56倍/1.16倍
優待対象最低投資額:56万円
【オーエムツーネットワーク(JQ・7614)】
食肉、惣菜小売業のオーエムツーミート、外食業の「焼肉の牛太」などが傘下。100株保有で自社商品を3割引きで購入可能。「500株以上でハムなどの自社ギフト商品もしくは食事券3000円分がもらえます」(夕刊マダム氏)
株価:1347円
単元株数:100株
優待月:7月末、1月末
配当利回り:1.76%
優待利回り:-%
PER/PBR:7.76倍/0.82倍
優待対象最低投資額:13万4700円
まず優待利回りは5%以上欲しいところです。ただし利回りだけでなく、『業績が良い銘柄』を選ぶようにしています。
飲食業は物品でなく食事券・割引券を優待品にしていることが多いため、優待利回りは高くなりやすい。ゆえに多くの買いがつくのですが、業績に対して買われ過ぎているケースもあります。
そうなると優待金額を下げるなどの改悪につながり、買い手も離れ株価は下落。ダブル損になりかねません。PERは10倍以下が好ましいですね。
あとは、『その優待が自分の役に立つのか』を吟味。利回りは良くても近所に割引券が使える店がないとなると、意味がないですからね。(谷山歩氏)
【谷山 歩氏】
元証券ディーラー。現在はYAHOO!ファイナンスで投資の達人として記事を執筆する個人投資家。著書に『超優待投資・草食編』(インカムライフ出版)
取材・文/城戸和弘 大格宗一郎(本誌)
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