流通系クレジットカード、どの系列を選ぶのがベスト?

要は“ツケ払い”で、クレジットカードなんて大差なし――。その発想は大間違い。今回、カードのプロが本当に使える最強クレジットカードを厳選、タイプ別に分類し、ここに紹介する!

自社グループ系のカードが鉄則だが、例外には要注意!

イオン ファミリーや郊外住まいの読者であれば、日頃利用しているスーパーの1つや2つはあるだろう。その場合、自社もしくは系列、提携会社が発行しているカードを選ぶのが無難だ。実際、大手3社について検証してみたが、イオンはグループ企業が発行する「イオンカードセレクト」、西友も親会社であるウォルマートの冠が入ったカードが最も有利だと言える。 「特に見逃せないのは、ウォルマートのカードが食料品まで3%オフの対象になること。他のカードでは、ほとんど例を見ません」(ポイント交換サービス「ポイ探」代表取締役の菊地祟仁氏)  イオンにはスタンダードなイオンカードとともにイオンカードセレクトという名のものも発行されているが、その名称からも想像できるように、後者のほうが特典も大だ。実際、足元では後者の発行が増えている模様である。「お客様感謝デー」をはじめ、さまざまな特売日やポイント増量日が設けられているし、一部店舗に設けられたVIPラウンジを無料利用できる特典もある。  唯一の例外となるのはイトーヨーカドーだ。セブン&アイ・ホールディングスも1.5%還元の「セブンカード」や「セブンカードプラス」を発行している。だが、「いつどこで使っても常に2%還元となる『LINE Payカード』が使える。それで支払うのが最強」(菊地氏)という。ただし、注意点も。 「毎月8のつく日に限っては、会計が5%オフになる『nanaco』で支払ったほうが、nanacoポイントも付与されてお得です。わずかな差ですが日用品はスーパーでまとめ買いという人は決して軽視できないでしょう」  ローカルな勢力も含めたその他のスーパーマーケットチェーンにでも、特集の最初に紹介した「LINE Payカード」を使用できるなら、その選択でまず間違いがないと言えそうだ。 ・イオンクレジットサービス イオンカードセレクト WAONへのチャージとWAON払いで良いとこ二重取り!
イオンクレジットサービス イオンカードセレクト

イオンクレジットサービス イオンカードセレクト

国際ブランド:VISA JCB MasterCard 初年度年会費:無料 翌年度年会費:無料 ポイントの種類:ときめきポイント、WAONポイント 基本還元率:0.5% 電子マネー対応:WAON WAONへのオートチャージとWAONでの支払いでポイントを二重取りでき、還元率は1%に。通常のイオンカード、WAONの単独利用よりも2倍もお得 ・アメリカン・エキスプレス・インターナショナル ウォルマートカード セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード いつでも買い物が3%オフ。毎月5日と20日は5%オフ
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル ウォルマートカード セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル ウォルマートカード セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード

国際ブランド:AMEX 初年度年会費:無料 翌年度年会費:無料 ポイントの種類:永久不滅ポイント 基本還元率:0.5% 電子マネー対応:Suica 西友での買い物がいつでも3%オフになる。食品まで割引対象なのが嬉しい。しかも、毎月5日と20日は5%オフになる。アメックスなのに年会費が無料だ ・LINE Payカード イトーヨーカドーでは、2%還元のコレが最強!
LINE Payカード

LINE Payカード

国際ブランド:JCB(決済時のみ利用可能) 初年度年会費:無料 翌年度年会費:無料 ポイントの種類:LINEポイント 基本還元率:2% 電子マネー対応:―― クレジットカードではないが2%の高還元率が光る。イトーヨーカドーでは、このカードで支払うのが最強。ただし、毎月8のつく日はnanaco払いで支払うのがお得 【菊地崇仁氏】 「ポイ探」代表取締役。貯めたマイルで毎年、沖縄に家族旅行をするクレカのプロ。All Aboutにて「クレジットカード」「電子マネー」などを執筆中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』など 取材・文/大西洋平 ― タイプ別最強クレジットカード最新情報 ―