年収350万円が年収1億円になった副業の達人現る!

 ブラック企業での激務生活を抜け出し、副業を徹底研究。アパート一棟買い、太陽光発電、民泊といった不動産関連からカメラの物販などにも手を広げ、年収1億円にまで到達した達人がいる。その極意を聞いた! 副業「年収350万円から年収1億円を目指すなら、重要なのは、自分が働かずともお金が入ってくる仕組み“ストックビジネス”への資金注入です」  そう説くのは、元サラリーマン投資家・小林昌裕氏。不動産投資を軸に、賃貸43部屋、民泊5部屋を所有。ほかにも太陽光発電や物販外注など、合計20案件以上のビジネスを扱う副業の達人だ。  そんな小林氏も「最初の投資は五里霧中」だった。なにしろ、もともとは建材メーカーの営業マン。仕事漬けの毎日で、投資など考える暇もない。その後、ゆとりを求めて転職したのが’09年のこと。そこで、お金の不安に直面し、初めて投資を考えるようになる。 「年収350万円になったうえ、40歳の上司は『小遣い3万円だよ』なんて言っているわけです。自分も10年後にはこうなるのか……と猛烈な不安に駆られました」  前年にはリーマンショックもあり、不安は募る。こうして、小林氏は投資へと踏み切った。不動産を選んだのは、『金持ち父さん 貧乏父さん』(筑摩書房)を読んだことも強く影響した。

初購入の成功と後から気づいた失敗

 初めての不動産購入は’09年。東京都・入谷のワンルームマンションだ。450万円と割安で手に入ったのはラッキー。この物件は、家賃6万5000円で、諸経費や積み立てを除いた年間収入は60万円。利回りは13%になったという。 「正直なところ、物件としては最小規模ですよね。それでも、毎月、自動的に5万円入ってくる。この家賃収入というのは衝撃的でした」  不動産投資に魅せられ、’10年、’11年と、ワンルーム物件を買い増す。’12年には土地から探して、アパートの一棟建設にまで至った。  ただし、初回の不動産購入は大きな反省点があるという。 「私は貯金のほとんどを使って現金購入したんですね。しかし、不動産投資の有利な点は、自己資金なしで始める方法があること。銀行がお金を貸してくれます。ですから、貯金がある人でもローンを組んだほうがキャッシュフローはよくなる。現金は別の投資へ回すといいでしょう」  小林氏が不動産を軸にしているのも、まさにこの点から。収益の安定性だけでなく、初期資金繰りの柔軟性がポイントなのだ。 「リスクを抑えつつ始めるなら、賃貸需要と資産価値が高い都心の区分マンションがやりやすいでしょう。また、最近は民泊が活発なので、物件を賃貸したうえで、民泊物件にするのも利益率が高い方法です。ただし、管理が大変だったり、法律面の対策など、それなりの難しさもあります」  このほか、賃貸物件以外に、太陽光発電にも投資している。 「これは初期投資が大きいものの、非常に安定した投資です。電気の買い取り価格が固定ということもあり、利回りが以前より低下した現在でも10%ほど出ています。実際に運用してみても、大きなトラブルにも見舞われていません。デメリットは不動産ではなく動産とみなされるので、融資条件へマイナスになるということです。不動産投資をしたい方は要注意です」  また友人がコインパーキングで利益を出しているため、こちらも有望株。さらに、コインランドリー、トランクルームなど、土地を活用したストックビジネスの物件を探しているという。 「実は契約直前だった物件を、他の不動産業者にさらわれてしまったんですよ。おかげで、また物件探しをする羽目に(苦笑)」
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