「半分鉛筆」「競馬新聞レポート用紙」…奇妙な文具を売る文具店主に聞く、人気グッズの生み出し方

 開店するのは夕方17時、「半分鉛筆」「1日100文字したたメモ」といったオリジナル文具を開発、販売するなどユニークな手法で話題の文具店「ぷんぷく堂」。わずか2.5坪ほどの狭小スペースにもかかわらず、なぜここまで注目されるのだろうか? 店主の櫻井有紀さんに話を聞いた。 ―――早速ですが、お店をオープンするまでの経緯を教えてください。 櫻井:私も夫も前から自分のお店を持つのが夢だったのですが、子供たちが高校生になって、そろそろ動き出さなきゃと思って始めたのが「ぷんぷく堂」でした。開店時間を遅くしたのは「文具店の夜営業が面白い」という理由もありましたが、単純に当時は本業の仕事があったから。副業で自分のために使える時間が19時以降だったんです。 ―――オリジナル文具を作るきっかけは? 櫻井:開店して1年半はまったくお客様も来なくて、寂しい時間を過ごしていました。そんなとき、たまたまご婦人のお客様が入ってきて、売り物の鉛筆を見ていたんです。そしたら「私、最近、鉛筆持たないのよ。ペンケースに入らないから」っておっしゃって、その通りだなって。これでは鉛筆売れないと思ったんです。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=134891

店内には昔懐かしい文具用具も

そこで、持ち歩くための鉛筆として考えたのが、オリジナル文具第1弾、通常の半分で、使い切りサイズの「半分鉛筆」です。これが予想以上に好評いただきました。
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