家賃収入:約80万円
保有物件:コインランドリー計1店舗(神奈川に1店舗)
都心で新築物件を土地から購入して賃貸にする手法で投資を進めてきた、IT企業勤務のあにまる氏。2014年から、新たに取り組んでいるのがコインランドリー投資だ。
「もともと大型コインランドリーは地方で多く出店されていましたが、都心の投資先としては旨みがないと言われていました。地価が高いぶん、地方の1.5倍の料金をとることもできません。しかしいざ始めてみて2年。月50万円を目標にしていたのですが、雨の多い月には80万円以上の売り上げを記録するまでになりました」
店内は清潔が第一。待ち時間を潰すための雑誌も定期的に入れ替えている
コインランドリーについて学びながら、自分なりに出店場所の条件を決めていったあにまる氏。神奈川県某所で、ようやく理想の物件に巡り合った。
「まず、コインランドリーは駅から離れていても問題ありません。その代わり、生活道路に面していて視認性が高く、付近にスーパーやドラッグストアといった集客施設があることが重要。メインターゲットは主婦なので、コインランドリーに寄って、洗濯をしているうちに買い物を済ませて戻ってくるという流れを作りたいわけです。また、駐車場を設けることが難しい都心において欠かせないポイントは、“心理的に車を停車させやすい場所”であること。停車していい道だということは大前提ですが、例えば路肩が狭く細いわりに交通量の多い道では、その流れを妨げてしまうことが気になって車を停めにくいですから」
コインランドリー投資で最も頭を悩ませるのがこの場所選びで、成否の大部分がここにかかっているという。初期投資は洗濯機3台と乾燥機4台、施工費を含めて1600万円。全額を日本政策金融金庫からの借入で賄った。
「集客のメインはインターネット。グーグルをはじめとしたポータルサイトやフェイスブックを活用しました。その他にチラシですね。最初の1年はそれなりに広告費をかけましたが、かけたぶんだけお客さんが増えていく手応えがありました。2年目からは広告を出すのは半年に1回程度に抑えたのですが、それでもお客さんは増える。これがコインランドリー投資の面白いところなんですよ」
常に空き室の不安と格闘する不動産投資と違って、コインランドリーは利用者を積み上げていくストックビジネスなのだという。
「コインランドリーの利用者はリピーターが非常に多く、一度訪れた人の半分ぐらいは定期的に通ってくれるようになるんです。一方で、手間のかかる作業は清掃と集金だけで、これはすべてパートさんにお任せしています。僕が現場に行くことは1か月に1回あるかないかという程度ですから、サラリーマンの副業にはぴったりだと思いますよ」
不動産投資で実績を重ねているあにまる氏から見ても、今始めるならコインランドリーがオススメだそう。
「比較的、投資家のライバルも少ないし、コインランドリーの利用者はまだ全世帯の4%程度と言われています。僕が始めた頃には2%だったので、およそ2年で倍。まだまだ潜在的な顧客がいると考えていいでしょう」
生活道路沿いに運営する店舗がある。競合店の有無も調べておきたい
・立地選びは主婦の生活目線で
・集客はネット、チラシで効果的に
・需要は2年で2倍今後も見込みあり
【あにまる氏】
IT企画勤務の40代。副業として新築不動産投資、コインランドリー投資、FXを実践する。
http://ameblo.jp/animal333/
― (超)片手間でもきる[不動産投資]の神髄 ―