震災前の観光客水準まで回復した世界遺産の日光。当地の外国人観光客も風評被害はもはや気にせず

平日の雨でも大勢の観光客であふれる日光東照宮

 2016年1月から10月までに日本を訪れた外国人が2000万人に達し暦年ベース(1月~12月)で初めて訪日外国人2000万人を突破した。  そんな中で、2011年の東日本大震災による風評被害で大きく観光客を減らしたものの、次第に客足が戻り、見事に客足を戻した観光地がある。栃木県日光市。世界遺産の日光東照宮などがある日本を代表する観光地だ。  栃木県発表の『平成27年(2015)栃木県観光客入込数・宿泊数推定調査結果』によると、震災前の2010年日光を訪れた観光客は、1137万3865人。震災の年は862万7197人。2015年は1195万7395人となっている。

都心からのアクセスがいいので日帰り客も多い

 この中で、日光市内に1泊以上した外国人は、7万3180人(2010年)→2万6796人(2011年)→7万295人(2015年・前年比16.9%増)となり、震災の年の落ち込みが激しいことが分かる。情報不足から日光は放射能に汚染されたなどの噂が流れたため都市部よりも落ち込みが激しく回復が遅れたと考えられるが、2016年は外国人宿泊数も震災前の水準を回復すると予想される。
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