被害急増の「ネット内職詐欺」――その怪しい手口を公開

どう考えてもあやしい投資話に乗っかる人は少なくない。しかも、それなりに知識や経験のある人が被害に遭っていたりする。その“騙しの手口”とは……? 自らも投資マニアであり、数々のあやしい商品に手を出してきたと語るFP・藤原久敏氏のツッコミを交えて検証する

「ラクな作業で月10万~20万円」の甘い文句に潜んでいたワナ

【ネットビジネス/損失:65万円】 岡田久雄さん(仮名・44歳) 詐欺 アフィリエイトやドロップシッピングの内職ビジネスでは、消費者センターへの相談が増加中。岡田さんは65万円を失った被害者だ。 「以前からネットビジネスに興味があり、《ネットショップ/稼ぐ》という検索ワードでヒットした業者に連絡したんです。すると『在庫管理や発送の手間は不要で、商品選びと価格設定、顧客とのメールのやり取りだけで10万~20万円は稼げます』とのこと。私はネットビジネスの知識もなかったので、その言葉を信じて初期費用の25万円を支払ってしまったんです」  そしてパソコン、ゲーム、飲料などを扱うショップを開業したが、月の売り上げは1万円にも満たない状況だった。 「『最初の話と違う』と問い合わせましたが、業者からは『売り上げの安定までは時間が必要。さらに20万円を払って商品数を増やせば売り上げが上がる』との返答が。また、『投資額よりも利益が少なかった場合は、その差額を返金する』とも言われたので、さらに20万円を払いました」  ところが、いざ注文が入っても、業者から「在庫がないのでキャンセルを」と言われることが増えてきたとか。それでも返金保証を信じ、さらに20万円を払って商品を増やした岡田さん。薄々あやしさは感じていたものの「問題の業者は東京にあって、自分は地方在住。交通費がもったいなくて直接問い質しに行けなかった」と肩を落とす。そしてある日、「会社のホームページを覗こうとしたら、消えていたんです」。  調べると、業者は業務停止命令を受けていた。電話も不通になってしまったので、消費者センターで弁護士の無料相談を受けることにしたが……。 「弁護士の助言をもとに、会社代表の住所に返金請求を行いましたが、返事はなし。訴えれば取り戻せる可能性もありますが、弁護士を雇うにはまたお金が必要なので、諦めました」  ラクして稼ぎたい心理につけこむ詐欺は後を絶たない……。

プロのツッコミ

初期費用で25万円、商品の追加で20万円ずつ……と、比較的払いやすい金額をちまちまと請求していく手口には、“損切り”できないタイプの人が引っかかりがちですね(前ページの大竹さんもしかり、です)。業者としては、あやしまれだした時点で雲隠れすればいい話で、そのギリギリまでカモろうとするわけです。「儲からなかったら返金する」なんていう、口だけならいくらでも言えそうなフレーズに安心してしまっているのも問題ですね。 【藤原久敏氏】 ‘77年生まれ。’01年、当時としては全国最年少での独立系ファイナンシャルプランナーとなる。投資マニアでもあり、著書『あやしい投資話に乗ってみた』(彩図社)では、自身のカラダを張った投資体験を披露している ― あやしい投資話[騙しの手口]リポート ―
あやしい投資話に乗ってみた

なんとなく、あやしい…そんな投資法に実際に首を突っ込んでみた著者の、渾身の実録レポート!

ハッシュタグ