今投資するなら間違いなく「金」――その鉄板な5つの理由とは?
2016.07.05
’13年の大暴落以来、長きにわたり低迷していた金が、今年に入り急騰している。欧州に日本も続き、世界が「マイナス金利」時代の様相を呈するなか、躍進する実物資産の雄・金への投資でどう儲けるか? 徹底ガイドする
「昨年は金が下がる年、今年は上がる年と考えていい。昨年の金の下げは、ひとえに投資家がアメリカの利上げに怯えて、年間を通じてほぼ下げ続けたのです。というのも、金利が付かない金にとって、利上げは天敵。利上げが行われれば、当然、マネーは金利が付くドルに流れますから」
スイス銀行金ディーラーで経済アナリストの豊島逸夫氏は、金市場が年末年始を境に一変したと言う。だが、アメリカが利上げすれば、金は値を下げるのではないのか。実際、グラフを見てもらえばわかるように金とドルは逆相関性が強いことで知られる。
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=99635
「本来、アメリカの利上げは、金の天敵となっていたはずです。ところが今年に入り、アメリカの利上げがどうやら超スローペースらしい、ということがわかってきた。利上げ自体はするものの、回数、頻度、利上げの幅のいずれもが、極めて小規模であることがイエレンFRB議長の講演から確認されました。その結果、この程度の利上げなら恐れるに足らず、という見方が市場に広まったのです。さらに、7年もゼロ金利が続いたので、ウォール街の外為や貴金属のディーラーにすれば、通貨に金利が付かないのは当たり前という認識。これまで投資銀行のトレーダーは、利率ゼロの社内金利で資金を用立てて金に投資していた。ところが今後は、少なくとも0.25%の金利がかかる……ゼロ金利の頃と比べれば、大変なコストでハンデとなります。だからこそ、昨年はアメリカの利上げに注目が集まり、大騒ぎになっていた。でも、1年もこうしたことをやっていたので、慣れたんですよ」(豊島氏)
下げた今が絶好のチャンス!金が上昇するこれだけの理由
利上げによるドル高は金の下落要因のはずだが?
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