利益最大化のために、一取引ごとの損益ではなく、より大きな視野で考える投資家もいる。
「『一トレードで利益を伸ばそう』と考えるより、『数か月後、1年後の利益を最大化させる』と考えたほうがいいと思います。一つ一つの銘柄で利益を伸ばそうとすると、『さっき10万円負けたから、今回は利益を10万円まで伸ばそう』と、変な感情が入ってしまうから」(テスタ氏)
株を始めてからの総利益が今年で10億円に達したテスタ氏。目先の利益を伸ばそうとして、ルールを曲げるよりも、しっかり検証されたルールを機械的に繰り返すことが長期的な利益の最大化に繋がると考えているようだ。
「すべての銘柄がうまくいくことはありません。一部がダメでも、ポートフォリオ全体で大きな果実が得られればいい。そのためには株価のみを追わず、何かの視点で企業の価値を測り、多くの種をまくことが大切」(V-com2氏)
V-com2氏が行うのは東証一部昇格や叩き売られたボロ株への投資。自分なりの優位性を見いだせる分野での投資に特化し、ポートフォリオ全体の利益最大化を目指す投資哲学だ。
「分散投資は考えず、“買い玉は3銘柄まで”がルール。吟味して選んだ大化け期待の銘柄に資産を全力投球して、祭りが始まるのを待ち続けます」(合計氏)
利益最大化へのアプローチは七者七様だが、共通しているのは、己の哲学、ルールを確立しているということ。利益を最大化させるという投資家の目標を実現するには、その哲学を強固に遂行することなのかもしれない。
FXでのトレンドフォローを得意とするひろぴー氏。レバ1倍以下での打診ポジションから入り、トレンドが思惑どおりに進展すれば徐々にポジションを積み増して利益を増やしていくのが彼のやり方だ