なんでもサラリとこなす有能な人材が陥りがちな「罠」とは?

抜群に優秀な「達成者」が陥りがちな罠

 有能な達成者タイプですが口を揃えて、相談するある悩みがあるんです。  それは「休めない」というもの。  この「休めない」というのは、実質的な休日が無いという意味ではありません。どうも、「休むことに罪悪感をもってしまう」ようです。  話を聞くと、自分が休んでいる時間が無駄に思え、休みはスキルアップするために効率良く使えるのではないか。自分がだらだらしている間に誰かに追い抜かれてしまうのではないか?と思うと、予定をたくさん詰め込んでしまう、手帳に空白の日があると怖いという人が多いのです。 「タイプ3・達成者タイプ」は、リフレッシュのための予定ではなく、スキルアップ・人脈獲得のための予定を詰め込んでしまいがちです。  この傾向が行き過ぎると、ワーカーホリックになりやすく仕事に夢中になるがあまりプライベートの人間関係がおざなりになってしまったり、体に無理をさせてしまうことになります。  もし、ご自身がこのように考えがちな「タイプ3・達成者タイプ」だと思ったならば、「休むことも仕事のうち」だと自分に言い聞かせてみてください。  また周囲に、このタイプがいる場合は、彼らが影で行っている努力を汲み取ってあげましょう。  達成者タイプは基本的に“格好をつけたい”ので大勢の前ではなく、二人きりのときに「本当はすごく努力家だよね」という評価をしてあげることで肩の力を抜いてあげられることができると思います。 <文/原田まりる Twitter ID:@HaraDA_MariRU> 85年生まれ。京都市出身。作家・哲学書ナビゲーター。高校時代より哲学書からさまざまな学びを得てきた。著書は、『私の体を鞭打つ言葉』(サンマーク出版)。元レースクイーン。男装ユニット「風男塾」の元メンバー。哲学、漫画、性格類型論(エニアグラム)についての執筆・講演を行う。ホームページ(https://haradamariru.amebaownd.com/
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