ブームを背景に拡大する「民泊サポートビジネス」って何だ?

外国人観光客急増により投資家がいま一番注目している「民泊=Airbnb」。いち早く参入し、勝ち抜くためのコツを成功者から学ぼう!

民泊希望者に物件を貸して稼ぐ道

村上祐章氏

村上祐章氏

 民泊ブームを受け、運営を代行する業者など、“民泊サポート市場”も急拡大を見せている。専業大家の村上祐章さんは、民泊をやりたい人に自身が所有する物件の空き部屋を賃貸。その家賃収入で稼いでいる。 「転貸で民泊をやる場合はオーナーの許可が必須になりますが、近隣トラブルなどを嫌って民泊に後ろ向きな人も少なくありません。僕のスタンスはそれとは逆。募集するネット掲示板で民泊利用OKを強くアピールしています。民泊歓迎の数少ないオーナーと認識され、連日問い合わせが殺到していますよ」  村上さんが貸し出しているのは大阪・中之島の戸建て物件。築40年以上と建物は古いものの、最寄り駅徒歩5分程度で大阪観光の拠点としても便利なところだという。 「3年前、破格値の210万円で現金購入しました」  元寮だったため、部屋数15と多め。うち6つの空き部屋を民泊希望者に貸し出している。 「4畳半から6畳2間まで、間取りや設備は部屋ごとに異なります。貸し出す家賃も部屋ごとに異なり、1万7000円~2万8000万円までの設定。オーナーが民泊を許す場合は収益性を見越して家賃を1~2万円上げるケースが多いようですが、僕は通常賃貸の金額と変わりません。継続して長く借りていただきたいですからね」  とはいえ、民泊希望者に貸すよりも、自分で民泊をやったほうが儲かるのでは? 「たしかに儲かりますが、民泊は多少なりとも手間がかかります。物件を貸すだけなら手間なし。10時間働いて10万円稼ぐより、何もせずに1万円稼ぐほうを好むタイプなんです」  現在、6部屋フル稼働し、月14万9000円の利益。借り手は各自民泊に精を出し、部屋をリフォームするなど資金を投じて収益性を上げているそうだ。 「必然的にどの部屋もお金をかけずにキレイになり、物件価値が上がっていく。オーナーとしてはうれしい限りです(笑)」 【村上祐章氏】 専業大家。京都などで空き家再生の不動産ビジネスを行う。月収140万円。著書に『常識破りの「空き家不動産」投資術』 ― [民泊vsシェアハウス]今から開業したらどっちが儲かる? ―
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