「親切心」を錦の御旗にプライベートに踏み込んでくるお節介上司への対処法

原田まりる

photo by Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

企業研修講師・原田まりるの「エニアグラムで考える対人関係」その3

 久しく会う知人や、取引先の方で会うたびに必ず相手が喜びそうな手土産を持参してくる“気遣いのプロ”に出くわしたことがあるでしょうか?

 人材育成の研修先企業にも、このような“気遣いのプロ”と呼ぶにふさわしい方がいて、打ち合わせのたびに、私が好んで飲みそうなドリンクの種類を把握し全種類を揃えて出してくれます。

 通常であるならば、打ち合わせの際のドリンクはコーヒーかお茶どちらがいいか?という二択が多いと思いますが、この方は徹底していてコーヒーやお茶のみならず、美容ドリンクや野菜ジュースなど10種類ほどのドリンクを常に常備するという徹底した気遣いぶり。この方いわく、会社のマニュアルでそうしているのではなく、常に相手が喜ぶ顔を想定して出すものを選んでいるのだとか。彼によると相手が「ありがとう」といって喜んでくれる姿をみるのがなによりも嬉しいそうです。

 このような“気遣いのプロ”の方にエニアグラムの診断をしてもらうと、十中八九「タイプ2・博愛主義者」という結果が出ます。

「どうしてわかるの?」というような相手の微妙な機微に気づき、先回りして気持ちを汲みとる。いつも朗らかな表情で相手を励まし、相手のモチベーションを高める。周囲を笑顔にするため、縁の下の力持ちとして目立たないサポートも喜んで引き受けてくれる。そんな博愛主義者タイプの彼らは、人から「ありがとう。◯◯さんのおかげだよ」と言われることを最大の喜びと捉えているのです。

 また、この「タイプ2・博愛主義者」は言い換えると世話焼き女房タイプでもあります。いつもドリンクを用意してくれる方も、「みんなに笑顔でいてもらいたいから、一人でも調子が悪そうな人がいると放っておけない」そうです。ただ、面倒見がいいこの方にも悩みがあるそうです。

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「気遣いのプロ」の悩み事とは?

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