[円高株安]に備えてポートフォリオを見なおそう

レバレッジETFブルで日本株急落を狙え!

 75円!? となれば円高への備えは急務だ。どんな手段が有効か? 「素直に考えるなら米ドル/円の売りと、日経平均の売り。FXでは25倍のレバレッジをかけられるし、日経平均でも先物だけでなくレバレッジ型のETFや投信などを使えばレバをかけた短期トレードができます。信用売りに抵抗があるならば、レバレッジETFベアという商品も。これは日経平均が100円下げたら200円値上がり(レバ3倍なら300円)する商品です」(西原氏)  円高投資の基本はFXでの円買い。ただ、米ドル/円以外の通貨ペアも選択肢に加えたい。 「せっかくなら米ドル/円だけでなく豪ドル/円にも目を向けたい。豪ドルは5月、サプライズ的に利下げして下落しましたが、連続利下げの見通しが高まっており下落トレンド入りが濃厚。1豪ドル=70円が視野に入ってきました。中国発のリスクオフ局面で急落しやすい点も魅力です」(同)  リスクオフ懸念が高まっていた2月と4月、対豪ドルで一日に約4円も円高が進む場面があった。短期間で大きな利益をあげやすいのも円高の特徴だ。 「そういう意味ではVIX指数も面白いですよね」と話すのは、www9945氏。米株の値動きをもとにしたVIX指数は「恐怖指数」とも呼ばれ、円高急伸時など市場の混乱が深まると上昇する。 「VIX指数に連動するETFがあるんです。ただこの指数は乱高下しやすいだけに、売買のタイミングを計るのが難しい。私? 手がけたこともありますが、儲けた記憶はありません(笑)。VIX指数は急激な円高で急騰しますが、すぐに元の値に収束する傾向があるので、その点には注意が必要です」(www9945氏)  ならば、急騰時にショートするのもアリか。では、円高時代の投資戦略は? 「円安では外国人旅行者による『インバウンド』が大テーマとなりましたが、円高なら逆。つまり日本人が海外へ出かける動きが活発になる。そこで注目なのがオープンドア。格安パック旅行の比較サイトを運営しています。昨年末に上場したばかりの会社です」(同)  さらに、円安とは対照的に、円高は輸入企業にプラスに働く。 「その目線だと蔵王産業。業務用掃除機などを海外から輸入して販売する商社です。単価の高い商品が多いため円高で仕入れコストを抑えられれば利幅が厚くなる。PERは割安なうえ、配当利回りは4%超。円高時代の鉄板戦略は『高配当株をホールドして次なる株高まで耐え忍ぶ』。配当利回りでスクリーニングしながら、円高を追い風にできる会社へ投資していくのがいいのでは」(同)  もうひとつ注目したいのは金だ。 「金は米ドルと逆相関の関係にありますから、米ドルが下がれば金は上がりやすい。’14~’15年にかけては金価格が低迷して、金ETFからの資金流出が相次いだのですが、今年5か月で2年間の流出額を上回る金額が金ETFに流れ込んでいる。直近の金価格は1トロイオンス=1270ドルですが、1500ドルを目指した上昇局面にあると見ています」(江守氏)  のんびり投資派は資産に金を加えておくのが妙案か。ポートフォリオの円高対応を急ぐべし!
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円高相場で稼ぐための金融商品はコレ!
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