「実は彼女は、モンゴルでは「女優」ではなく、歌手として広く知られています。特に彼女の8枚目のシングル『夢のしずく』は、モンゴルで日本語を勉強する際に、生徒たちの教材になっている程。彼女が主演したドラマ『ラブジェネレーション』が2000年代後半にモンゴルで放送され、大きな人気を博しましたが、松たか子さん自体はそれ以前から歌手として人気があったため、今でもモンゴル国内では彼女は歌手として知られていますね」(モンゴル在住日本人)
確かに、YouTubeなどで松たか子関連の動画を見ると、今でもコメント欄でモンゴルからの書き込みを見かけることが出来る。では、なぜ松たか子の歌がモンゴルで歌われるようになったのだろうか? 残念ながら、それはハッキリとはわからないという。
YouTubeの松たか子関連動画のコメント欄ではモンゴルからの書き込みも多数(YouTubeより)
「諸説あるんですが、松たか子さんは中国でも人気が高いので、中国と関係の深いモンゴルに中国人が持ち込んだのか。それか日本に留学していたモンゴル人が、松たか子さんの歌を覚えて広めたのか。モンゴルは日本とも関係が深く、海外青年協力隊でモンゴルに派遣される日本人も多いので、もしかしたら日本人発信で人気が出たのかもしれません。間違いなく言えることは、彼女は『ラブジェネレーション』が放送される前からモンゴルでは歌手として人気が高かったということです。モンゴルではカラオケも人気が高く、今でも松たか子さんの歌を歌っているモンゴル人をよく見かけます。2000年頃に、モンゴルでも見られるNHKのドラマ『おしん』が人気を博したことから、『東京ラブストーリー』、『ひとつ屋根の下』など、日本のテレビドラマが立て続けに放送され『ラブジェネレーション』はその流れで放送されたのだと思います」(前述のモンゴル在住日本人)