北朝鮮で平壌マラソン開催。制裁強化でも外国人参加者急増

メーデースタジアムからも近い未来科学者通り

猪木も試合したスタジアムで大歓声のゴール

「大会運営やコース設定も他の海外のマラソン大会と比べてもいい方だと思います」そう語ってくれたのは、今年、平壌マラソンへ参加した日本人男性Yさんだ。  Yさんは、国内はもちろん、香港、バンコク、シンガポール、ニューヨークなど世界中のマラソンへ参加しているランナーで、今回が初訪朝だった。 「平壌で滞在中に案内してくれるガイドさんが最初に渡してくれたのが、コース案内です。しかも、日本語で書かれていることに驚きました。フルマラソンは、10キロのコースを4周するものでした」  スタジアムや開会式の雰囲気はどうだったのだろうか? 「例年は金日成スタジアムが使われるのですが、今年は改修中のため、リニューアルを終えたメーデースタジアムでした。スタジアムへ入ると半分ほどを埋めた北朝鮮の人たちの重点音のようにビジビシ響くものすごい歓声を受けました。ガイドさんによると約5万人いたそうです。ゴールのときに最後の力を振り絞り、スタンドを向かって何回かジャンプするとその度に大きな拍手と歓声をもらい今まで経験したことないような体験でした。ゴール後に気づいたのですが、ハーフマラソンのゴールは、スタジアムの外でした。もったいないので、ぜひフルへ参加してスタジアムでの感動を味わって欲しいですね」  メーデースタジアムとは、平壌を流れる大同江の中洲にあり、収容人数は15万人で世界最大規模とされる。ここで、2013年までアリラン祭りの目玉イベントだったギネスブック認定のマスゲームや1995年にアントニオ猪木氏のプロレス興行が開催されている。
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沿道で応援するチマチョゴリの女性とハイタッチ
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