だが、問題は加湿器だけではない。
韓国の消費者問題に斬り込む唯一の番組であるKBS「
しっかりとした消費者レポート」では、不良品による被害を中心に詐欺、保険、食品偽装、老人虐待などに関与している企業などに2007年から潜入取材している。
07年から続く長寿番組、KBS「しっかりとした消費者レポート」
その中で紹介された「問題製品」は凄まじい。「洗えば洗うほど汚くなる」洗濯機、ダッシュボードが溶ける車内用芳香剤、火を噴くキムチ専用冷蔵庫などなど、驚愕のラインナップなのだ。
⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=94704
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とあるメーカーの洗濯機は、洗濯漕の下にあるフィルターから汚れが逆流していた(写真/YouTubeより)
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車内用芳香剤の揮発成分が強烈すぎて、垂れたらダッシュボードが溶ける事例が多発(写真/YouTubeより)
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2015年1月、キムチ冷蔵庫を発火元にした火災が14件も発生した
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韓国では2014年からキムチ冷蔵庫による火災が急増。10年以上使用していたものが発火することが多かった(写真/YouTubeより)
なかでも、浄水器の蛇口から謎の粘液が出てくる事例が相次いだ件では、調査の結果粘液は細菌が固まってできた「バイオフィルム」であったことが判明。製造販売元は当初、粘液について「飲んでも無害である」と強弁していたが、番組が調査結果をもとに書面で質問状を送ると、ようやく安全ではなかったことを認めた。さらに「黒い物体が混じる」という他の家庭の浄水器を調べると、なんと放水口に飲料水基準の14000倍の黒カビが付着していた。メーカーによる定期訪問メンテナンスを受けているにも関わらずのこの事態に、消費者は怒り心頭だったという。
浄水器の蛇口から謎の粘液が出てくる事例が全国で多発。その正体は……(写真/YouTubeより)