また、「個人向け国債」にも人気が集まっている。最低金利として「0.05%」に設定されているからだ。メガバンクの定期預金の5倍の金利を“国のお墨付き”でもらえる、というのは抜群の説得力があるだろう。
マイナス金利政策でメガバンクが預金金利を引き下げるなか、熊本第一信用金庫や西武信用金庫、遠賀信用金庫など、信用金庫は逆に定期預金の金利を引き上げている。信用金庫が金利を引き上げることができるのは、「信金中央金庫」があるため。信金中央金庫とは、信用金庫の“中央銀行”で、銀行にとっての日銀のようなもの。信金中金への「預け金」には0.1~0.125%金利がつくと見られている。
また、もともと高金利なネット銀行にも注目が集まっている。キャンペーン次第になるが、楽天銀行は同じグループの楽天証券の口座を一緒につくると、普通預金の金利が0.1%にアップする。普通預金なのでいつでも引き出せるうえ、個人向け国債がほしければ、楽天証券で買えばポイントも貯まるといった賢い使い方も可能だ。