紅海の橋建設計画が変える「イスラエル・サウジ・エジプト」3国のバランス

白石和幸

チラン島 photo by Marc Ryckaert (MJJR) from Wikimedia Commons

 中東にとって、また厄介な問題が起きそうな気配だ。  それは、イスラエルとサウジとエジプトの関係である。この3国の因縁は浅くない。サウジのイエメン紛争ではイスラエルとエジプトはサウジに協力している。しかし、イスラエルはエジプトを主要相手国として過去4回中東戦争を経験している。  そして、彼らの間に生じた問題というのは、「橋」についてである。  紅海をさかのぼってシナイ半島の右に位置しているアカバ湾の湾口にある2つの島(チラン島とサナフィール島)がある。この2つの島のうち、チラン島を経由してサウジとエジプト間に橋を架ける計画に両国が4月に合意したのである。その建設費用はこの案が持ち上がった2011年に30億ユーロ以上と見積もられていたという。(参照「La Vanguardia」)。また、エジプトはサウジにこの2島を譲渡することも決めたという。
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イスラエルにとって不都合な「橋」
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