地方も魅力的だと話すウンジさん。近々、再来日を予定しているとか
「日本は一言で表すならユニーク。旅での発見の一つひとつが新鮮で楽しませてくれました」と語るのは韓国で芸能活動もするホン・ナレさん(28歳)だ。彼女は今年、初めての日本旅行を満喫したという。
「お台場でガンダムを見てから、新宿ゴールデン街にも行きました。京都で食べた精進料理は風味が肉や魚そのものなのに、全部野菜でできていると知って驚きましたよ。ぜひ家族と再訪したい!」
歴史認識問題などで日韓関係悪化が叫ばれて久しいが、その一方で円安効果もあり「日本に行きたがる若い女のコは周りにいっぱいいる状態」(ホンさん)なのだとか。実際に、直近の韓国からの訪日外客数も伸びている。日本政府観光局によれば、今年7月の韓国からの訪問者数は前年度比2.7%増の約25万人。同月では’07年に次ぐ過去2番目の数字になった。セウォル号事故での自粛ムードもあって2~6月での訪問者数は前年度比マイナスだったが、ここに来てのプラス転換。韓国のネットモールで働くチョン・ウンジさん(33歳)も「東京より地方のほうが人も親切だし、訪れて日本への親しみが増した」と笑みを浮かべる。
「春頃に韓国人の友達と岡山県倉敷市に行ったのですが、港だった場所にきれいなお店がたくさん並んでいてとても素敵でした」
とはいえ、連日のように韓国の対日感情悪化のニュースが流れているなかで、彼女たちには日本を訪れることに抵抗はないのか?
ソウル市内で看護師として働くキム・ミヘさん(24歳)は「韓日の政治問題と私の旅行は全然別の話。周りの女のコたちはみんな同じ考えだし、とにかく日本旅行をしたいコばかり」と話し、彼女自身、秋に計画している日本旅行への期待に胸を膨らませているという。
9月に入ってウォン高・円安傾向はさらに加速中。韓国女子たちの荷造りもペースを上げそうだ。
<取材・文/HBO取材班>