次に、ファミリーレストラン業態だが、こちらも好天に恵まれた月前半の好調により、売上は102.9%と33か月連続で前年を上回った。
業種別では、「洋風」は、おおむね商品単価を低めに抑えた店が堅調で売上101.4%、「和風」は、年始の需要が堅調で売上は106.0%、「中華」は商品単価高めのフェア品が好調で売上100.7%となった。
中でも好調だったのは「焼き肉」で、成人式等のイベントに合わせたキャンペーンが奏功し、売上は107.0%となった。
また、高級レストランなどの「ディナーレストラン業態」も正月需要の好調に支えられ、売上は106.9%と一昨年3月以来23か月連続で前年比増となった。
喫茶業態も、利用客数こそ0.3ポイント増でしかないものの、新作ドリンクやフードメニューとの併売促進などが客単価を1.2ポイント押し上げ、売上は101.5%と前年を上回った。
一方、唯一不調だったのは「居酒屋」だ。新年会需要などで既存店は健闘したが、店舗削減の影響もあり、売上92.3%と前年比減が続いている。同じアルコール提供業種でも、「パブ・ビアホール」は、好天に恵まれた月前半の好調により、売上が102.1%となったのとは好対照な結果となった。
ブラックバイトなどのネガティブイメージに加え、他業態でのアルコール提供店舗の増加や、家飲みなどのライフスタイルの変化もあり、居酒屋業界の苦境が明らかになった形だ。
参照:
日本フードサービス協会
<文/HBO取材班>