映像ソフト、市場規模は縮小もBlu-rayが主流に
2016.02.21
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販売チャネル別の金額構成比では、減少幅が小さかったEコマースが相対的に構成比を伸ばし、57%を獲得、メディアストアは26%、家電量販店は7%を占めた。
ジャンル別の金額構成比では、最大ジャンルの音楽が前年から3%ポイント拡大し34%を占めた。この背景には、「嵐」などの人気グループの映像作品が販売を伸ばしたことがある。また、洋画は前年から2%ポイント拡大し12%を獲得。「ワイルド・スピード SKY MISSION」といった新作が市場を牽引したことに加え、「スター・ウォーズ」の過去作も最新作の劇場公開に合わせて好調に推移した。一方で、前年に「アナと雪の女王」で構成比を急拡大した洋アニメは3%に縮小したという。
Blu-rayソフト市場は数量前年比9%減の1627万枚、金額前年比3%減の924億円となった。暦年の成長率としては、初めてマイナス成長に転じたが、これは前年に「アナと雪の女王」の爆発的ヒットにより市場が急伸したためであり、一時的な縮小と考えられる。
セル映像ソフト市場全体に占めるBlu-rayソフトの金額構成比は前年の47%から50%へ拡大した。下半期では52%と半数を超えており、金額ベースでは通常DVDに代わり、Blu-rayが映像ソフトの主要フォーマットに成長したといえる。
Blu-rayソフトのチャネル別金額構成比では、Eコマースが66%、メディアストアが19%、家電量販店が9%を占めた。ジャンル別金額構成比では、邦アニメが前年から1%ポイント縮小するも38%を占め、引き続き最大ジャンルとなった。また、音楽はBlu-rayでも好調で、前年から構成比を5%ポイント拡大し27%を占めた。
GfKジャパンは、同調査の絞めで2016年の展望として、映像ソフト市場全体では減少傾向が続き、販売数量は4000万枚をやや下回ると予測している。
しかしながら、Blu-rayソフト市場は劇場公開作品を中心に再び成長軌道に乗り、プラス成長を遂げると見込む。映像ソフト市場の金額規模は2015年を下回るものの、Blu-rayシフトに伴う平均価格の上昇に支えられ、縮小は小幅となるだろうとしている。
参照:GfKジャパン
<文/HBO取材班>
マーケティングサービスのGfKジャパンが、全国の映像ソフト取扱店の販売実績データ等をもとに2015年のセル映像ソフトの販売動向を発表した。
調査によれば、2015年のセル映像ソフト市場(通常DVD、Blu-rayなどすべてを含む)は数量ベースで前年比10%減となる4140万枚、金額ベースで前年比0%減の1854億円と、5年連続の縮小、さらに前年からは約1割の縮小となった。
Blu-rayが主流に。しかし、販売数量は初のマイナス
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