第二のIT革命?ストップ高連発[ブロックチェーン]ってなんだ?
2016.02.08
「ブロックチェーン」という聞き慣れない言葉が乱高下の続く’16年の日本株市場を席巻している。その単語が並んだ銘柄はストップ高――。第二のインターネット革命との呼び声高いブロックチェーンの実力に迫る!
「昨年末から続いた日経平均急落のなか、ストップ高を連発しているのが『ブロックチェーン』関連銘柄。さくらインターネット(東1・3778)は株価が200円台から2110円へと10倍以上の上昇、インフォテリア(東マ・3853)も200円台から1562円に急騰したんです」
そう耳打ちしてくれたのはSBI証券の証券アナリストである藤本誠之氏だ。驚きの急騰劇を演出したブロックチェーンとは一体何なのだろうか。
そもそもブロックチェーンとは暗号通貨ビットコインで用いられていた技術。暗号通貨取引所エクスチェンジ東京の代表で、関連法案の整備にも携わる第一人者の西川中氏に聞いた。
「ビットコインの特徴は中央銀行や発行者など特定の管理者が不在なのに、改ざんや不正を防ぎながら利用できること。それを可能にするのが利用者相互が保有するデータベースを参照し合いながら、取引を承認していくブロックチェーンです。この技術を応用すれば、今まで利用者間の情報のやり取りしかできなかったインターネットで、価値の交換も利用者間で可能になります。それが『第二のインターネット革命』といわれる由縁なのです」
株券や不動産の所有権、あるいは契約や遺言など、あらゆるものがブロックチェーンで交換可能になるのだ。具体的な例としては、ナスダックが実用化を進める株取引への導入だ。
「株のシステムは取引ピーク時に合わせたサーバー設定のため、サーバーコストがかさむ。ところが、ブロックチェーンを使えばP2Pの分散型ネットワークで処理できるため、サーバーなどのコストを抑え、かつ信頼性のあるシステムを実現できる。しかも、株券の名義書き換えも3営業日かかりますが、ブロックチェーンなら数分に短縮されるわけです」(西川氏)
⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=80982
これまで大幅にかかっていたコストと手間が省けるとなれば、ブロックチェーン技術の導入で得られる恩恵は大きい。
しかし、小難しいブロックチェーン技術よりも知りたいのは、同技術の導入で爆騰する銘柄。最も恩恵を受ける関連企業とはどこなのだろうか。
1
2
ハッシュタグ