auユーザーはちょっと注意!iOS9.2.1アップデート、一部に不具合が発生
日本時間の1月20日、アップルはモバイル端末向けのiOS最新版「iOS9.2.1」とPC向けMacOSの最新版「OS X 10.11.3」を同時にリリース。どちらもバグの修正やセキュリティ性能の向上といった使い勝手と安定性の向上を中心としたアップデートとなっているので、その内容を確認してみよう。
まずご紹介したいのがモバイル製品向けのiOS最新版「iOS9.2.1」。昨年12月にリリースされた「iOS9.2」から約1カ月ぶりのマイナーアップデートとなるが、今回のリリースによる新機能の搭載は無く、一部バグの修正とセキュリティ性能の向上を中心としたアップデートとなっている。主なアップデート内容は以下の通り。
・細かなバグ修正
・セキュリティアップデート
・MDMサーバ関連の問題修正
基本的にはバグ修正とセキュリティアップデートが中心となっている。iOS9.2で報告されていた、MDMサーバ使用時にアプリのインストールを完了できないといった問題が解決されているので、アプリインストールでエラーが頻発しているユーザーはアップデートで解決する可能性が高くなる。
なおアップルは、次期アップデートとなる「iOS9.3」のベータバージョンをすでに一般公開しテストしている段階にある。ブルーライトカットに関する新機能の搭載も含まれるため、それまで安定した環境で利用するためにiOS9.2.1を導入しておくとよいだろう。
auでiPhone6/6Plus以降の端末を利用しているユーザーの場合、「iOS9.2.1」へアップデートすることで留守番電話が利用できなくなる不具合が報告されている。もし、アップデート後に留守番電話が利用できなくなってしまった場合、利用中のiPhoneから「1411」へ発信し、留守番電話を再設定することで利用可能とのこと。
iOS9.2.1と同時にリリースされたMacOS10.11.3のアップデートは、バグの修正とセキュリティアップデートが主体となっている。また、特定の4Kディスプレイ接続時に発生するスリープ解除の問題が修正されるなど、互換性についての修正も含まれている。以下が、アップデートプログラムに記載されているアップデート内容だ。
・OS X El Capitan 1 0.11.3 アップデートでは、お使いの Mac の安定性、互換性、およびセキュリティが改善されます。このアップデートは、OS X El Capitan をお使いのすべてのユーザに推奨されます。
このアップデートには、バグ修正およびセキュリティアップデートが含まれます。
iOSとMacOSは、メジャーアップデート時こそ不具合が発生しがちだが、マイナーアップデートを繰り返すことで安定性やセキュリティ性能が向上していくOSといえる。導入することで損することは、ほとんどないと言っても過言ではないので、最新版へアップデートして快適なモバイル&PCライフを堪能してみよう。<文・写真/古作光徳>
【古作光徳】
パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている。
iOS9.2.1の変更点は僅かだがアプリインストールの不具合に改善が見られる
auユーザーは要注意! アップデートで留守番サービスの再設定が必要になるケースがある
MacOS10.11.3もバグ修正とセキュリティアップデートが主体
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